a0bd3e4f.JPGピストンのお話をしましょう。
このピストンは、自分がまだ高校生の時、自分の125CCのツーサイクル2気筒、スズキのコレダスポーツといって、昭和30年代、40年前半に発売されたその当時の花形自動2輪車で初めてお目にかかりました。

自分は、16歳の春、自動2輪の免許を試験場に行って1回で取得しました。
昭和44年のことです。その時の試験2輪車が、自分の持っていた125CCのコレダでした。もう1機種は、ホンダの125CCドリームでした。
125CCで自動2輪が取得できた時代でした。

その親父に買ってもらった5000円(その当時の、、。今では、5万円くらいか、、、。親父の勤めてた県庁の公務車両で安くしてもらってたようですが、、)のコレダを自分は、毎日いじりたおしました。
訳もわからず、、、!
コンタクトポイントの調整とか、キャブレターの分解組み付けとか、、。
その中で、エンジンはやはり秘密の花園というかんじで、シロウトの自分が分解するには、あまりに不安と期待でいっぱいでした。

2サイクルですが、片方のシリンダヘッドボルトを外す時の興奮は、今でも覚えてるくらいです。確か8mmのスパナで4個のナットを外し、アルミ製シリンダヘッドを外します。で、片方も、、。エンジンは、空冷なのでシリンダヘッドは、単体のボタンみたいなフィンを持った単純のものでした。

次に、鋳鉄製のシリンダを抜きます(4本のシリンダヘッドボルトから、、)。
するとピストンが表れてきます。
なんかそれだけで感激したものです。
組み付け時、ピストンリングの位置があってそれを位置決めしないとうまく入らず、
リングを割ったのです。まあ、何事も経験ですが、、、。

絵は、997ターボの純正鍛造ピストンです。
ドイツ、マーレー製ですが基本的には、964ターボの時点からあまり変化はないように見れます。
細かい改良は数知れず、、、。基本に忠実なドイツ技術を見させていただく感じであります。
ピストン頭部は、ターボ用の為低圧縮のデザインです。
直径100mmです。

つづく。