絵は、左が964ターボ3,3L用ピストン、シリンダ。
右は、皆さんには初お披露目になりますが、時たま専門雑誌に紹介していただいてます993GT2エボ(レーシングカー)のピストン、シリンダーです。
964ターボは、5番シリンダーのヘッドボルトが折れましてオーバーホールと相成りました。この時代の車両は、もう16年程経過してますので、ターボ系のボルトナット類は、錆びてまして折るか、焼け切るくらいしか方法ありません。
兎に角、一度分解しましたらアチコチ交換、修理が必要です。
993GT2エボのエンジンも丁度分解してましたので、ツーショットが撮れました。997ターボとは4世代のあいだですが、基本的には大きな変更はありません。
大したもんだと思うか、進歩が無いのか、基本がしっかりしてる為大きな設計変更はしないのか、、、。
兎に角、基本は鍛造であることとピストンスカートが極端に短いことです。
1990年代のスープラや初代GTRではこんなに短くありませんでした。
最近は、マネしてますが、、、。
このGT2エボは、生産台数10数台(正確な数字は、忘れました)で、現存数は、日本にこの車両を含め2台、世界中に5台位とのこと、、。
964ターボの320PSに対して993GT2エボは、650PSです。
その当時のGT1クラスですから、マクラーレンF1GTRの対抗馬としてポルシェGT1が発表される前に急遽製作されたものです。ちなみに993GT2レーシングは、GT2クラスで450PSでした。
650PSを空冷エンジンで発生させるのです。
本田宗一郎さんが1968年その当時のF1に初の空冷3LエンジンのRA302を製作しました。周囲の反対を押し切って、、。数十分走行するとオイルの油温が上がり、オイルスモークを排いて、その当時のホンダワークスドライバー、ジョン、サーテーィズはまだ無理と判断しましてレース参戦を中止しましたが、どういう経緯か詳しくは語りませんが、その年のフランスGPに急遽ジョー、シュレッサーという当時の若手ドライバーに託し、出場しました。
運が悪い時はそれが続くもので、レース序盤に小雨の降る中コースアウト炎上でその若きシュレッサー氏は、亡くなりました。その後その甥は、やはりレーシングドライバーになりましたが、、。ジャン、ルイ、シュレッサーといいパリダカで優勝有名になりました、映画タクシーのスタントドライバーも、、、。大の嫌日家です。
ホンダに恨みが、、、???
その当時の自分は、15歳の高校生でしたが、オートスポーツとオートテクニックという雑誌をそれこそナメルように熟読してましたので、残念でなりませんでした。
そのRA302の実物を1年後広島のどこかのホンダディーラーで展示してあったのを見つけ感動した物ですが、、、。かわいそうにお払い箱のようにどさ回りさせられていたようでした。なんと小雨の降る中テントも無く雨ざらしっだたのです、レース当日のように、、、。
今は、茂木の博物館で余生を送ってます、10年前会いにに行ってきました。
それがポルシェは、3,6L(のちに3,8Lも)で、、、、。
まあ、ポルシェは、以前に934,935、936、そしてCAN,AM(キャンナム)シリーズで1,000PSまでパワーを空冷で出してますが、、、。
トヨタ7は、その影響が強いと思います。アルミパイプフレーム、ツインターボ、但し水冷エンジンですが、、。
兎に角、一言では語れないくらい歴史のあるM64エンジンです。
つづく。