これで大体のLSDの仕組みがご理解いただけたかと、、。
しかし、実際はまだまだ、理解しがたい問題があります。
それは、人間が感じる走行感覚です。
ある日、レースカーがそれまでの他社のLSDからOS製に交換、同じコースを走行。
開口一番、コーナーでのエンジン回転が下がった。
しっくり来ない!などと、、。
で、タイムを計測するとラップタイムは1秒くらい上がっているのです。
区間タイムは、もっと、、。
ということは、直線は同じで、コーナーでタイムを稼いでいるということです。
回転が上がらないのは、グリップしているということなのです。
感覚としては、回転が上がったり、コーナー途中でリヤスライドをステアリングで修正してる分、なんか仕事をこなしてる感じなんでしょう。
F1が代表例ですが、スムースなステアリングしていながらタイムが良い!
下位の運転手さんこそ、忙しくコーナーでステアリングを修正されて、、。
そこで賢い運転手さんは、ハっと気づくのです。
忙しくない、スーッとコーナーを脱出することが如何に大事であるかを、、。
如何にステリングを切らずにコーナーを抜けるか、、。
疲れかたも違ってくるでしょう、、。
サスペンションとおとらず大事なLSDを気に掛けてください。
絵は、そのLSDに使用するオイルですが、OS技研では、80Wー250という
数値だけ見るととてつもない硬い番定です。
しかし、100%科学合成ですので、思ったほどではありませ。
FF車やエキシージ、911など、ミッション&デフが一体の物には、
多少硬いですが、一般走行でも冷間時のギヤ操作にも、左程支障はきたしません。
それより、FR車で、デフ単体に75W-90などの普通の番定を入れますと、デフが鳴く場合もあります。
お気をつけください。
それとオイルは消耗品です。
特にFR車やオイル量少ないFF車などは、サーキット走行など過激な走行を連続される方は、お早めのオイル交換をお薦めします。
デフ温度は、FR車で150℃以上上がりますので、、。
つづく。