絵は、LSD単体を比較したものです。
左がOS技研製LSDです。
内容はスーパロックネオタイプと言いまして、センターボディにスプリングを何箇所か設置、低速域でのリミテッドスリップ(右と左タイヤのロック状態)をフリーに近い状態にして、信号や右折、左折時の内輪、外輪差で発生するロックデフプレートの摩擦、並びに摩擦音(パキパキ音)を殆ど皆無にしてます。
その分、摩擦が少ないということは、デフプレート同士の引きずりが少ないので、ロック性能を維持しつつ、耐久性も持たせてます。
通常、10万キロくらい問題無いです。
これが通常のイニシャルトルクを掛けた、4ピニオンLSDですと、ロックして走行してる比率より、曲がり角など市街地走行では、引きずり状態が多いので、磨耗させながらの耐久試験をしてるようなものですから、定期的に分解、調整、又はロックプレート(クラッチディスクとも)交換、組み付けとなります。
そう、競技やレースで使用してると定期オーバーホール部品となります。
それで、市販車などは、4ピニオンLSDを採用せず、トルセンタイプのノンオーバーホールタイプを採用するのです。
これは、効きがあまいので競技には不向きです。
また、絵で比較出来ますが、ボディー本体の直径がOS製の100パイに対して、90パイです。
これも中に組みつけてあるロックプレートの直径が大きく取れるので、容量的にも耐久的にも性能が大なのです。
大変、対費用効果の高い商品なのです。
もちろん、LSDの効き方も、加速時、減速時と微妙な味付けをしてあります。
市街地でも、サーキット、峠でも多いに効果を発揮して、おまけに長持ち、、、。
肝っ玉かあさんみたいな存在なのです。
ロータスエキシージの場合、ミッション&デフケースが一体物の場合、通常のLSDが入ってますと、それだけで摩擦熱によるギヤオイル温度が上昇します。
それでなくともオイル量が少ないので、チンチキチンであります。
通常FR車両の4ピニオンLSD付きで、デフオイル温度は150度Cくらい簡単に上がります。
アイコードIS-FのTCDLSDは、ネオタイプの上級モデルです。
ニュル24Hに参戦したIS-Fにも採用されました。
多分、今年のLFAニュル号も採用するでしょう、、、!
エキシージでは、ギヤオイル温度異常上昇によるギヤ破損は、サーキット走行などでは、起こりうるトラブルなのです。
つづく。