37413375.jpgロータスネタが続きます。

カムシャフトのVVTL-iという機構については、おぼろげながらもツルタのヘタクソな説明でご理解いただけたと勝手に想像し、次に進みます。

スポーツカムシャフトが色々なところで試作され商品化に至らなかったことは前回に説明しましたが、その大きな原因はカムシャフトとロッカーアームの接触部分にあります。
で、2ZZの場合、ローラロッカーが低速用(6000RPMまで)、その後スリーッパー部分(ロッカー自体は、ローラー部分と一体)が受け持ち、これが6000RPM以降、突然にカムシャフトからの打撃(表現ヘタクソで、、)を受ける為、スリーッパーとカムシャフト表面が其のたびに耐久試験を受けます。

ここで社外品を製作した方は、そのカムシャフト表面のささくれ、極度の磨耗痕を目にします。
チル加工(通常のカム山に施す焼入れ)でも、間に合いません、、。
商品にならないのです。

弊社は、その高速カムにある特殊な加工をして、それに対処しました。
ま、純正カムもそれを施していますが、、。
水蒸気処理といいます。
高温の水蒸気の中にカムシャフト加工後に数十分間入れ、表面を四三酸化鉄にします。
そうすることにより、初期馴染みが良くなり、磨耗しにくくなります。

ところで、話は変わってピストンです。
絵は、純正2ZZ-GE用の物です。
形状は、いたって普通。よくこれで7800RPMまで回せてます(失礼!)。
重さも334,7gと4AGあたりと変わりません。

ちなみにこれを鍛造にした場合、戸田レーシングさんの物を引用すると同じ圧縮比(ノーマル11,7に対し12ですが)で、288,4gでした。

この46gの差は大きいです。
純正ピストンに対し、14%も軽量、そして連続高圧縮に絶えるピストンリングラウンドなど、、、。
鍛造ピストン交換だけでも。効果抜群!
それにハイカムシャフト、、、!
もちろん、ECUチューニングも必要ですが、、。

現在、多くのロータスユーザーがサーキットなどの連続高回転使用で、多発しているエンジン破損がこれで解決されるでしょう!
もちろん油温管理の為の対策も必要ですが、、、。
つづく。