996ターボのゲンロク取材の件でちょっとわき道にそれましたが、又戻って、しっつこく細部にわたり説明したがるツルタです。
ゲンロク10月号は例のSC480と、はでなディカールのブラック997カレラSSC車も桂伸一さんに試乗してもらいましたが、自分らはもうオプション時代からの付き合いですから25年くらいになりますか、、。彼は、桂小五郎氏(明治の夜明けを、、、)の末裔で由緒ある家柄ですが、根っからの遊び人でその当時は、ラジコンカーの世界チャンピョンも獲ったりして、余裕のヨッチャンデシタ!!!
ですから、遠慮もなにもあったもんではありません。
彼曰く”480にしては、パンチ力ないね!下は、、、。”で、茨城県筑波山の頂上のスカイラインでの試乗でした。
自分曰く”まあね!ここでは、ちょっと出し切れんかのー、、、。”とか何とか言って、何とか旨いこと書いてよ!と、お願いモードでありました。
走りのカットを撮って、山を下り(現在ここの道路は、最悪です。地元の走り屋の事故が多いもんだから、道路に何箇所か半円の段差を作って速度を出せないようにしてますが、知らずに通過したらタイヤがパンクか、ホイールの変形、これもパンクに、、、。そして、最悪の場合、勢いあまってコースアウト、、、。お役人の対策とはこんなもんですが、自分より頭悪い奴がお役人になって日本をダメにしてる現状を垣間見たような気がしましたが、、。)、お昼を食べた後、現地解散となり”それじゃ常磐道、三郷料金所手前まで、高速道を走ってみてよ!そこで車交換しましょ!”ということにして、コボチャン(桂氏の愛称)に再試乗をお願いしました。
料金所まで、自分は彼の試乗車M6を繰って追いかけました、、、。
開口一番”こりゃはえーや!さすが480PSだよ!4,000付近からすっごい加速すんねー!”と、ここで面目躍如でありました。
やはり、高速では、100PSアップが体感できたのであります。
絵は、あまり一般には知られてないフューエルインジェクターという要は、燃料噴射器であります。
2個並んでますが、比較のぶっとい方は、10年くらい前からの国産車用であります。
997カレラSスーチャーKITには、この細い方のインジェクターが入ってましてノーマルの物と交換するのです。これも軽量化のたまののでしょうか、重さは、約半分になってます。同じ機構ですよ!技術の進歩です!
燃料噴射量の大きい物なのです。
100PSもアップするためには、このインジェクターを大容量に交換するのは、国産のターボチューニングするショップの方なら、当たり前のことなのです。
まあ、これ以上のパワーアップになると燃料ポンプも交換になりますが、、、。
997カレラ、要は年々エンジンのコントロールはECU(コンピューター)が複雑になり、これらを解析するのに多大なるお金が掛かるのであります。
それも1年ごとのマイナー(それでなくても、突然に)にECUは変わり、その度に解析が必要で、その費用も馬鹿になりません。
でも、これらを解決しないとパワーは殆ど出ません。
インジェクターをコントロールするにもアイドル付近から全ての燃調を採らなければ、、、。ポルシェの場合、993以降サブコントロールや社外のコントローラーでは、完全に取れなくなりました。
それには、イモビライザー等の盗難防止ECUも絡んできておるからです。
純正のECUチューン以外でまともに動かせるのは無いと断言しても良いでしょう。
レースなどでは、オーストラリヤのモーテックが使われてますが、ストリートで使用するには、かなりの金額が必要となります。
国産物では、皆さん苦労されてますです、、、。少し他社を批判、、、、!!!
少しわき道に逸れますが、996GT3あたりの2000年ものあたりの初期物がそろそろ安価に出回ってきて、ゲットされた方が排気系をチューニングされだしてますが、ここにも落とし穴があります。
この車両もECUが賢く、エアクリーナーやタコアシ、触媒ストレート、スポーツマフラーとそれはそれは排気抵抗30%アップなどにしますととても燃調が持ちません。燃料が薄くなるとノッキングが発生し、それを防ぐ為に今度は点火時期遅らせます。要はパワーを落とします。
大体、このような車両は、パワーチェックしますと20PS以上ダウンします。
そう、吸、排気だけををチューニングした車両は、確実にパワーダウンすることを覚えておいてください。ECUチューニングを必ず併用しないと、、、。それも現車合わせが必要です。この件、何度も説明してますが、、、。
つづく。