レースとストリート
先日スーパー耐久にて、プロのレース屋さん達が“どうなっちゃたの!!”と驚かざるをえない珍事(当事者達もびっくりしちゃった、、、)、いやそれが実力であろう事がおこりました。
予選で優勝候補ナンバーワンの赤いGT3を今まで努力したけど脇役であったそのGT3がうっちゃってトップのそれもブッチギリのタイムをたたき出しました。
赤いGT3は、国内でもトップブランドになったT社の物を使用してます。
ここは、今まで外車用は出してませんでした。自分達も国産車用は最近はだいぶ年配者の車両にも良くマッチングするので販売しておるところですが、外車用はという要望に“いやあ!ウチは外車など、、、”と謙遜しておられてましたが、そろそろ検討されてるのでしょう、この赤いGT3を連続優勝させております、、、。
で、今回の珍事は、その予選でいきなりトップタイムを出しちゃいました要因がショックアブソーバー&バネであったということです。
それまで、このGT3は、ドイツ製非標準のZ社の物でしたが、それを同じドイツのK社の物に交換し、たいしたセッティングもしないうちにあのすごいタイムを出しちゃいました。ドライバーのTさんの実力もさることながら同じ状態でショック&サスを交換しただけで2~3秒もタイムアップすることは、普通レースの極限状態では考えられないことです。
レース結果は、レース巧者の赤いGT3が僅差で勝利しましたが、どちらのティームも大騒ぎだったろうと推察できます。
たかがパーツですが、それが今回日本のレース業界を揺るがす大ニュースになったことはこの自分にも伝わってきたのですから、そう一大事であります。
このメーカーは、ドイツでは新進気鋭の若い集団であります。
もちろんドイツ国内では、レースファンなら当然御存知であります。
ニュル24Hレースなどでは、殆んどのドイツティームが使用してるほどです。
この予選をぶっちぎたティームの猛者は、なぜこの物を用意でき、使用に踏み切ったというと、、、。それは今は言えません。その方に多分つぶされます、、。自分がその立場であったらやはり、当分の間静かにしてほしいと思うでしょう。
しかし、もう殆んど自分はしゃべっちまいました!!!!
せまい世界ですからすぐに知れ渡ると思われますので、自然に、、、。
このメーカーは、近いうちに日本進出を大々的にやるでしょう。
迎え撃つ日本の既存メーカーは、まだ実感がわかないでしょうが一部のこのメーカーのことを知ってるやつらは、もちろんびびっております。
まあ、しかし、レースとストリートは根本的に違いますし、レースで勝ったから即、商品が売れるとは思えませんが、いい物であれば時間の問題で浸透していくでしょう。
自分たちは、ポルシェの足を交換するとき必ずオーナーの意見をお聞きしてどういう状況での使用が多いか判断して、そしてオーナーにここは少し妥協してください等と事前に確認します。
レースとストリートの違うところは使用速度の範囲です。
又、ストリートは乗る相手を選べません。
スタートの速度0Kmから約300Kmまで全てを網羅しなくてはなりません。
ヴィトンのバッグであっても、大半の方が満足されますがそれでも中にはデザインが気に入らないとか色がすかんとかいって他のメーカーの物にかえられます。
ポルシェも購入当初は、興奮もしてますので大満足ですがある時、ふとしたことがきっかけで気になり、それが不満になります。
それはしょうがないことであります。10人十色ですから、、、。
ましてや中古車で購入される方は、その時点で性能は新車から少しではありますが経年変化しております。簡単にいうとボロくなっているのです。
また、走行キロが少なく価格も相場より高い車両でも劣化は進んでいるのです。
絵は、964カレラの物ですが走行キロは3万キロくらいの程度バリバリの車両ですがショックは少し抜け、バンプラバーは、ウレタンの表面がボロボロになり性能が良いとは、、、素人さまが見られても一目瞭然ってやつです。
やはり交換しか手はありません。それもショック、アッパーマウント、、全てを、、、。
まあ、自分は家の近くをトロトロしか走らんし、いつも飾って見てることが多いから等と強がり言われてる方は別としまして、やはり頑張ってローン組んで夢であり希望であった、そして夢枕にまで出てきた愛車を、高速道路や峠やそしておっかなびっくりサーキットに走らせてみたいのは、あたりまえのことです。
しかし、車両は964クラスであれば初期モンではもう16年生です。
オークションで購入したり、過去の整備記録簿等がなければどんな扱いを受けたかわかりません。
16歳であれば、可愛がってたネコやイヌであればもう老人、いやもうクタバッテルものもいます。
それに鞭打って走れといってもやはりムリというものです。
レースカーが、別物のスペシャルを交換したらタイムアップするのです。
中古車でも同じです。さあ、部品を思い切って新品に交換しましょう、、、。
きっと愛車もご機嫌になって答えてくれるでしょう。
つづく。