996ターボは、2001年に発売された当初は高価ですしポルシェファンとしてやはりあのなみだ目が印象的が、、、で、売れないだろうと言われてました。
しかし、やはりお金持ちの方は、そんなの関係ねー!なんてディーラー車はすぐに売り切れ並行車も好調でした。
大体が、販売台数の割りにご希望者がたくさん増えましたので、、、。
自分も初めて996ターボに試乗した時は、どんな車両もそうですが”これ以上、何をチューニングすればいいの???”なんて思いながら悩んでしまいます。
ケチをつけれるようなところを改造、改良していけば良いのだからと自分に言い聞かせます。
まあ、そのうち3日、4日、1Wと続けて試乗してれば何がしかの不満が出てきます。
もちろん、概観からはホイール、エアロ、エクゾーストマフラーと、お決まりのコースが成り立ちます。しかし、この996ターボという車両は、やはり落とし穴がありました。
当初、すぐに993までのチタンEXマフラーからステン製のEXマフラーに戻りましたが、特にティプトロ車では、2000から3000回転の間でボケーと運転してますと、こもり音がひどいのです。
その当時は、製作に殆ど手作りの有名な下請け(皆さんご存知の)さんで作ってましたが、3セット、4セット目と試作を作っていただきテストするのですがいっこうに解決できません。
その当時は、斬新であったバルブ式も試しましたがやはり満足できません。
また、そんな時他社ブランド(有名な外国製)装着の方から相談有り、あまりにこもり音がひどく、助手席の妻が乗りたくないと嫌われてしまったと70代くらいの男性から相談ありました。
で、自分はその車両に乗り、判断しました!”これでは弊社のマフラーも同じような状態ですのでノーマルに戻すしか方法はありません!”と、、、。
まあこんなことがあってマフラーに関しては今もヨソサマのをお付けになってすぐに外した!という苦情は良く聞きます。
これがその後で発売されました996GT2ですとノーマルでもその回転域でこもっておりました。もちろん排気効率は、ターボに比べ音量もでかいので、、、。
ポルシェ社もこのこもり音を解決していないのだと内心はホッとしたものです。
このEXマフラーに関しては何時も悩まされますが、それはそうです、メーカーだって凄いお金と時間をかけて開発しているんですから、、、。
今はどうしているかといいますと、お客様にまず、そのことをお断りするか体験していただき決断していただいてます。
チューニングという心地よい結果の代償としてこの996ターボシリーズは、こもり音というお土産がついてくるのです。
もちろん、こもり音は振動ですのでどこかでそれを打ち消す対策をすれば良いのですが、弊社ではこれ以上は出来ません。
現在までそう!10種類以上の他社メーカーのターボ用マフラーを経験しましたが、ノーマルに勝る物はまだありません。
ノーマル以上に弊社では、消音した試作も作りましたがノーマル音量以下であるのにこもり音はちゃーんと出ました。威張るわけではありませんが、、、。
兎に角、当面の課題であります。
それ以外の方は、3000回転以上は、逆に静かになりますのでもっとやかましくしろと苦情がでてるくらいです。10人十色であります。
つづく。