993ターボは、その性能が400PSを超えたことと、4WDになったことで964ターボから格段に走行性能は良くなり、速くて楽で操作しやすい魔法のクルマに生まれ変わりました。
その分、電子制御やサスペンション、エンジンメンテナンスなど全てにおいて改善されたので発売当初は、自分も途方にくれました。
ECUは触れない(今では簡単にやってしまいますが、、)、エンジンはタペット調整もいらない、メインマフラー、触媒マフラーなど複雑になってしまい改造が難しいと、チューナー泣かせと思っていました。
でも、そんなことは言ってられないので少しずつ手を入れていきました。
本当にそのころは、全て手探りで他の世界中のチューナーの例も殆ど無くエアクリーナーからはじめたのです。
マフラーは、チタニウム材を使用してその当時としては破格の60万円もする物を製作し、販売しました。
ECUチューニングも、最初はサブコンでした。
で、これをゲンロク誌で取り上げてもらい矢田部の最高速テストにも何度か挑戦しました。今思えばやはり笑い話ですが、、。
この車両は、色々な取材をしてもらいました。
アイメック時代のポルシェチューニングを代表する稼ぎ頭でした。
あるときは、テレビの取材で他のスーパーカー同士で、茂木のストレートを使用して0-200mをそれもかわゆい女優さんのドライブで1等賞になってしまいました。
ディアブロのチューニング車に、、、。
くやしがってましたそのボクシング世界チャンピョンさん、、、。
そして同じベースの993GT2、今では伝説の車両となり1500万円くらい平気で取引されてますが、この車両当時並行車は、アートさんあたりで1600万円でした。
新車価格と変わりません。
この車両も多分トータルでは、20台以上チューニングさせてもらった記憶があります。一時期は、弊社のGT2預かり車両が同時に4台くらいあったように思います。
つづく。