6109d65a.JPG997ターボを996ターボと比較されてますが、自分の私見を少し述べたいと思います。

まあ、これは、時代をさかのぼって1970年代の930ターボからお話した方がよりわかり易いのでそうします。
自分が初めてポルシェターボと遭遇したのは、いきなり934であります。
サードにいた1977年ごろ、名古屋の方が所有されてた物でナンバー付きです。
まあ、こいつの加速は、そのころでは想像つかないくらい強烈なものでした。
で、この感覚が今日のターボ崇拝ツルタのルーツと今頃気がつきました。

1100Kgの車重で420PSくらいあったのでしょうか、、。
タイヤは、スリックでしたが一般道での試乗で加速を試すのに身構えた覚えがあるくらい、そりゃすごかった!の一言でした。もちろんドッカンパワーで4,000rpmを超えたあたりからまさに異次元の加速でありました。
多分、いまでもあのような加速は、やはり危険であります。

そしてロードカーのそれも乗りました。当時1970年後半の時代にすでに新車価格1,600万円してました930ターボのなんとマイルドなことか、、、。
964ターボになってから車重も少し増えたのか、そのマイルドさにさらにやさしくなった感じの加速感でした。
あいかわらず、3,500RPM以下は、何ともならない、、、。

で、964ターボ3,6Lになり低速からの加速が幾分良くなりました。
そのころは、すでにブーストアップチューン真っ盛りでしたので、かなりの台数のチューニングをやりましたが、インタークーラーがやはり容量不足で0,9以上ブーーストを持続して使用したら、空気温度が上昇しすぎて温度センサーが反応し点火時期を遅角しまして、いきなりパワーは、落ちてしまいます。
サーキットなどでは、顕著に表れます。

まあ、対策は、インタークーラを大きくしたり、カムシャフトをハイカムにして低いブースト圧でもパワーを出してました。もちろん、ターボを交換ですが、、。

993ターボに初めて乗ったのが1995年発売されて半年たった頃です。
大阪のお客様から預かり一路豊田までの約200Kmを名神高速を利用して帰りましたが、それまでのドッカンパワー(ドッカンといっても逆に3,500ROMまでが加速してなかっただけですが)からスムースかつクイックな加速を全回転域で実現しました。
この時は、感激しました。兎に角、アクセルレスポンスが格段に向上しました。
その当時の表現でもまるで国産車のターボのように低回転から鋭い加速を実現したと、、、。
ポルシェもやりゃーできるんじゃけー!
この車両のチューニングもたくさんやらしていただきました。
コンピューターチューニングが重要で、このころからドイツと技術のやり取りが始まったのです。
つづく。