075aeee3.JPGさて、いよいよマンタイスポーツ走行会です。
ニュルブルクリンクのオールドコースを1日貸切の大走行会!!!
普通であれば、毎回コースインしてヘトヘトになりながら最後の1,8Kmの
直線の半分くらいから速度を落としてピットインしなければなりませんが、今回は何べんも言いますがそう!貸切です。

ストレート全開で第一コーナー90度の右コーナーに突っ込んでいきます。
そうあのオールドピットを右に見て、、、。

参加車約80台は、朝のミーティング、書類提出などを済ませ、いきなりコースインです。
もちろん、朝8;00からのミーティングでは5人くらいの幹部を含めたプロドライバーが英語とドイツ語で説明します。
3日前に1人死亡してるし、本日は月曜から大陸特有の長い曇りのち雨模様で、コースは、セミウェット状態です、無理せず、マイペースで走行してください。
速い車が後方より接近してきたら必ず、ウインカーをどちらか出して先行させてください。
兎に角、事故の起きないよう各自自嘲してください!と、くどいくらいです、、。

まあ、当たり前のことですが数台のスピンとコース上ストップがありましたが結果でみると大きな事故も無く無事に夕方5時のクローズドを向かえ、マンタイ側もほっと一息といった感じでした。
PM6;00からのサーキット内2階でのパーティーでは和やかな雰囲気で皆んな楽しそうに会食してました。

で、走行会での一幕ですが、あるドイツ人の996ターボに同乗させていただきました。
弊社で作ってるような530PS仕様サーキットバージョンですが、ここからが特殊なんですが、その方自分と同年代の方で、シルバーグレーのヘヤーにどっかの葉巻の絵柄に出てきそうなコールマンヒゲ、背丈は180cmくらい、ビール腹は貫禄ある
ドイツ親父って感じです。

そして、その方、どうしてそうなったかは聞き漏らしましたが右足が麻痺してるのかはたまた、義足なのか解りませんが不自由な為、ペタル類はもちろん左ハンドルですが、左端はフットレストで、その隣がアクセルペタル、そして、ブレーキと、、、。
もちろんTipですが、、、。

そして、ダークブルー塗られた車両は、Fバンパー、リヤバンパー、Fフード、そして両ドアはすべてオートクレーブのカーボンケブラー、驚いたのは前後インナーフェンダーもカーボンケブラー、、、、。6点ロールバー。
もちろんバケットシート、ホイールはこれは日本BBSから材料を送られドイツで加工されたマグ鍛です。もちろんサスはKW製。
フロントブレーキは380mm、、、、。

メカの方に聞くと(本人あまり英語が得意でないので、、)1,350Kgくらいだとか、、、。約200Kgの軽量であります。

さて、いざコースイン、メカの方が”君、このコースは始めてですか??”
オイラ曰く”10年くらい前から通っているよ!”と、少しホラ、、!!!!
メカはそれを聞いて、目をつぶって納得、そのおじさんにドイツ語でなにやら、、、。

おじさん納得した様子で、、、。またメカの方”今回フロントのブレーキローターを新品に交換したので、2周くらい慣らしで走りますから、、”と言いました。

530PS,1,350Kg,そしてブレーキ慣らしのコースインですが、いきなりオールドスタンド前通過後の下りの左コーナー侵入からスゲー加速で下っていきます。
オイラも日本男子の端くれ、、。ウヘーと言いそうなのを喉もとで必死に押さえ、前半のアデナまでの下りコーナーまでほんとに慣らし!と思いながら見ておりました。

で、ふっと気づきました、、。加速途中でエンジンがなんかイキツキの感じでバッバッバと4000RPM付近から失速してるようです。
やはり注意してみてると加速中にイキツキしてるのです。

もちろん本人は気づいてまして、もう後半は流してますがそれでも助手席では強烈な加速を感じながらピットインです。
オイラは、感じました。多分イグニッションコイルの不調ではないかと、、、。
よくあるトラブルですが、、。

案の定、システムテスターで調べてたメカもそうだろうとオイラに目で合図、、、。
”コイツ素人じゃないな?”と思ったかどうか、、、!
つづく。