スロットカー2
このスペイン製スロットカーは、1970年代にはスペイン国内はもとよりヨーロッパツーリング選手権で優勝までしたスペイン人のラファエル、バリオス氏という方が1996年マドリッドで会社を設立されました。
で、第1号は、フロントエンジン搭載のダッチバイパーを見てスロットカーの大好きであった彼は、本物と同じ構造で実現されました。
また、FLYの商品は全て限定生産であるため、世界中のFLYコレクターの50%以上が走らせずにコレクションしているのです。そして、生産もスペイン国内で少量生産することで高品質を維持してるのだそうです。
と、フライストーリーを丸写しで説明しましたが、日本でも発売当初から話題になり自分の周りでも集めてる方は多くいます。
三栄書房からは2005年にスロットカー大全という本も発売されました。今静かなブームです。
弊社もというより自分が好きなものですから、ポルシェシリーズで何か出したいような気になってます。そんなチャンスがありましたら皆さんこぞってお買い求めください。
自分がその幼少のころ近くの小学生相手に中学生になって、連戦連勝だったころやはり調子のいいことは長く続きません。
ある日、金持ちそうな背のすらっとした顔の青白い高校生くらいの方がその自分の縄張りのサーキット小屋に現れ、おもむろに自分のバッグからコントローラーと今でも忘れられませんがダークブルーに塗られ、センターに白いストライプの入ったレベル製のフォードGT40を出されました。
最初は、なんだと思いましたがそれが走り出して、自分のそのころのフォーミラーカーで白く塗ったブラバムフォードでしたが、国産のシャーシにマブチのFT36搭載してまして、それは自慢の車両でしたが、彼は数週したのち自分と並びまして一気に抜き去られたのを今でも強烈な印象が残り忘れられません。
で、その日は、サイフを無くして、自転車はパンクして片思いの彼女が気に入らない同級生と一緒に歩いてるのを見ちゃたみたいな気分になり、どうやって家まで帰ったかわからんような落ち込んだ気分を味わったのです。
それで子供ながら対策と相手のあの車両は何者だと思い、その後はそれがアメリカからの
輸入物でシャーシーは、マグネシウムとかいう超軽量の金属で出来てる高級品であること、価格も何千円もしてとても自分には、手の届かない物と判ったのは自分がその後スロットカーをなんとは無く、止めてからでした。
その当時、自分が中学校に入ってから小学校ではサーキットなどという不良少年の(何をもってそう決めたかは、知る由もありませんが)溜まり場ということで、立ち入り禁止になったのです。
そう自分の勝負相手が一気にいなくなり、代わりに同学年が相手になった為勝てなくなったのもあり、自然に離れていきました。
当時、他のサーキットもあちらこちらで出来上がり、遠征したものですが所詮井の中のカワズがごとく、上には上がいるもので中学1年生の自分には歯が立ちませんでした。
しかし、こんなこともありました、たしかタミヤ製のフェラーリ275LMで真紅の赤に塗ったサイドワインダー式の物でしたが、そんな他のサーキットで走らせていた時コースから外れ、外に飛び出しました。で、コントローラーを置いてそこまで取りに行こうとしたら、中学か高校生風の方がわざわざ持ってきてくれて一言言いました。
“きれいに作ってあるね!”、、、。その時はたしか“はあ、、!”としか返事出来ませんでしたが、内心はとても嬉しかったですね。
他人にそれもチョッと怖そうなお兄さんでしたが突然褒められたのには、すなおに喜んで御礼をいうことも出来ませんでした、、、。
今でも、その衝撃な出会いのフォードGT40とあのお兄さんのお褒めの言葉は、忘れることはありません。
人を素直に褒めると言う事が、どんなに相手を感動させるか本人には判りませんがとても大切なことなのです。
今の自分の職業が、その時の感動を又得たいが為にやってるとは思いませんが、車両のチューニングや修理が終わって、お客さまに納車した時の嬉しそうな笑顔を見るのがやはりこの時の印象が忘れられないんだとこのごろ思うようになりました。
何でも感動する年になったのか、、、。
このごろは、映画をよく見るんですが何でもないところで目が潤んでくるんです。
ひどい時は、潤んで数分間画面がゆがんでうまく見れません。
絵は誰からもらったか、自分で買ったか判りませんが昭和40年代のその当時のスロットカーです。
学研TRCと書いてありますが、モーターは付随してません。
フェラーリ330P2です。自分の母屋の使わなくなった部屋の箪笥の上に置いてあったものです。はこりまるけになってました。
他のプラモデルの殆んどは長男坊にやられましたが、これは残ってました。
遠慮したのは、普通のプラモデルと組み立てる部品が難しそうなので止めたのか定かではありませんが、幸か不幸か箱ごと残ってました、、、。
つづく。