スロットカー2
その当時のスロットカーの種類は、メインが1/24シリーズで1/32シリーズもあるにはありましたが、自分は、1/24シリーズしか集めませんでした。
もちろん、大きい方が迫力もあり国産は種類が多く、最盛期には50種類くらい会ったと思われます。 自分が集め台数は延べで30台くらいありました、、、。
オプションパーツは、今の時代みたいに何でも発売されてる訳でもなく、たしかソリッドタイヤに変わり、スポンジタイヤ、スロットガイド、ブラシ、ベアリング、ギヤ、
と一応ありましたが、購入したのはタイヤくらいでした。

あとは、自分で工夫するのです。そうそう一番問題のモーター、、、。
現在の電動ラジコンカーレースでも、バッテリーとモーターはやはり重要ですよね、、、!
このモーターは、その当時マブチ製が圧倒してました。
マブチイコールモーターという代名詞であり、ゆるぎないものでした、、、。
FT27、36と2種類あり、あとでもっと強力なDタイプが発売されました。

その当時、皆さんは最初はそのまま使用してましたが、やはり物好きというか探究心旺盛というか当然のごとくモーターをバラシ、ニクロム線の巻きなおしを初め、マグネトの削り加工や軸受けの改造などそれはエスカレートしてました。
自分は、ニクロム線の線形を変えたりしたチューニングくらいしか思いつきませんでしたが、涙ぐましい努力をされてる方々はいるもので、自分が他のサーキット(プラレールの組み立て式ではなく、パーマネントのもの)などに遠征し、小手調べに走行しても地元の彼等には、ストレートでぶち抜かれコーナーで外側レーン(大体6~7レーンありました)から、かぶせるように抜かれました。実力の差と、金の差を見せ付けられました、、、。
その当時から、、、。スロットカーレースの小さな世界でもやはりテクニック&マニーであります。

でもこのレースの世界を体験したことが今に通じてると思います。
もちろん相手は殆んど自分より年配の方ばかり、、、、。
耐久レース(約60分)のときなど、速い敵は途中ピットインしてスポンジタイヤを交換してる間にモーターをすぐ分解出来るようにカバーのつめがカットしてあり、ローター目掛けてシンナーのような揮発性のスプレーを拭くのです。そうローターを気化熱で冷却してるのです。こちとらタイヤは替えますが、モーターまでは、、、。そして挙句の果てはタイヤのまで何か粘着性のスプレーを掛けてるのです、、、。
当時は何でもありでした、、、。

で、自分ら低学年の貧乏人は自然にサーキットから遠のき、小さいながも自宅の畳の間にプラレールを買い込んでコースを作り一人で走らせてました。しかし、所詮一人の遊びではなく勝負する相手がいないと飽きてきます。
自然にストットカーから離れるのです。
その当時、全国の小学校の御触れが回ったのでしょう、広島市内のサーキットに小学生は出入りが禁止となり、親同伴でなくては走れません。
それが引き金となったのか、スロットカーは急速に衰え殆んど消滅したように思います。

最近のあの一斉を風靡したミニ四駆は、品薄でこぞってその特定車種を親と一緒に捜し求めているころは、販売売上も絶好調でしたが販売拡張をもくろみ何処のショップでも簡単に買いもてめられるくらい増産したものですから、得意になって品薄機種をサーキットに持ち込んで得意になってる親子は、その興味が失せると子供のことです、熱中してたことがウソのように引いていきまして、あっという間に在庫の山になってしました。
ミニ四駆の終焉、氷河期にでも入ったようにブームは去りました。

時代は繰り返すといいますか、老若男女何時の時代にもブームというのがありまして勢いというのは、物凄いパワーを持っています。品薄となればなるほど欲しくなる物でその法則を利用して過去に数々のヒット商品が生まれました。
クルマの世界では、ポルシェ、フェラーリはその双璧でありましてこれらはある程度の金額を出さないとオーナーになれません。が、最近は中古車の価格も安い物ですと100万円台からありますので、購入しやすくはなりました。

これらスポーツカーには、スーパーカーブームというのはありましたが、所有してなんぼの世界では遠い夢の世界でした。
しかし、現在ではちょっと頑張れば“ドリームカムツルー”となります。
そして、964/993最後の空冷シリーズは、空前の需要ブームで1年前964RSの中程度ものは500万以下で取引されてましたが、今では600万出しても買えません。
一般市場では更に価格が跳ね上がります。
エアコン無し、パワステ、パワウインドウ無し、エンジン、ミッション音バリバリ、バケットシートで、思わず舌を噛みそうな乗り心地、普通では考えられません。

皆さん血眼で捜しておられます。993RSなどは、650万円で4年前に下取られたのが今では900万円でも買えないのです。プロフェショナルカージャーナリストも含め、皆さん当時の993スタイルをバカにしておられたのに、、、。
ポルシェディーラーは、今2006年モデルを8月にある機種を発表したとします。
来店者、“じゃ、これオーダーしたるがや!”と、いきがって言います。
すると営業マンは申し訳無さそうに言います“もうすでに06モデルは完売でございまして、今オーダー頂くと1年以上かかりますです!”、、、、。
オーナーいわく、“なんでぇ、今日発表だというので張り切ってわざわざ豊田から来たのに、、”
“すみません、なんともなりませんのです。キャンセルでもでないかぎり、、!”
つづく。