30プリウスです。
突然、不動になりました。
システムテスターで、チェックするとインバーター不良と。
で、インバーターを、オーナーさん了承のもと、中古品を
購入、交換しました。
キーONで、Dレンジに入れて、動こうとすると、ガキン
といって、強いショックを感じた後、動きません。
インバーター交換する前も、工場内のピットに移動する
とき、ミッション付近から、ガラガラと異音が、、。
ということで、今度は、CVTミッションをばらして、
LSDの組まれた状態を見ます。
何かが、機械的に破損したようです、、。
絵は、30プリウス(50系も同様)のプラネタリー
ギヤを説明してます。
これは、プリウスの一番キモです。
当初、アタシは、全くこの構造,機構が理解できずに
いましたが、当時、ゲンロク誌の長期レポート取材で、
プリウス開発担当者と議論出来る機会があり、懇切
丁寧に説明していただきました。
2010年から掲載開始、、。
ゲンロク誌では、1年間取材を続け、トヨタ自動車さんの
多くの技術者さんと共に、フジスピードウエイに参上し、
最終的には、サスペンションの改造はありましたが、
まだ、LSDも開発前で、約6秒短縮。
ハイブリッドのチューニングのみでの達成に、トヨタさんも
大いに満足されてました。
当時の嵯峨重役、チーフエンジニア小木曽さん、阪神大ファンの
山口さん、田中さん、そして、その後、プリウスGTとして
スーパーGT参戦に繋がりました、、。
自慢話から戻って、、。
プラネタリギヤに、、。
これは、世界特許ですが、あまりに複雑なシステムで
ある為、理解するのに苦労しました。
これは、エンジン回転数とモーター回転数、そして
モーターの発電機回転数を図に表したもので、これが
プリウスを東南アジアのお偉いさんが、いくら真似を
しようと思っても出来ず(欧米も同様)、これからは
電気じゃと、電気自動車に世界中が賛同しましたが、
結局、現在、アジアの大国さんも、ハイブリッドを
認めざるを得ず、今や工場を作り、生産する運びと
なりました、、。
このプラネタリギヤは、素晴らしい技術ですが、当時
トヨタ自動車の設計は、限界性能ということで、限界
があまりにギリギリで、最高速の180kmリミッター
を解除して速度を上げようとすると、このリング形状
が、破壊するなどと、当時、担当者に脅かされ、
リミッター解除の販売を断念した経過があります。
で、今回、オーナーさんは、この車両で、ジムカーナー
など、競技会に参加されており、それが原因かも、、。
アタシの30プリウスもLSDを組付け、今や16万キロ
を超えました(3万キロくらいで組付け)。
ま、アタシも、この車両で、フジスピードウエイをガンガン
走行、広島など長距離も、結構飛ばしてますが、。
まずは、ミッションを分解してみます、、。
つづく。