200系ハイエース3L、1KD,ターボディーゼル(TDと、、)エンジンのECUチューニングですが、絵は、パワーチェックシートです。
測定環境が高温であった為、最高出力はこんなもんですが、瞬間にパワーを出そうと思えば、あと20PSくらいは出せそうです。
TDエンジンの10PSアップは、ガソリンエンジンでは2倍相当のアップです。
しかし、この1KD,TDエンジンの耐久性は、この仕様と同じでヨーロッパでテストした結果、アウトバーンなどの連続高速でエンジンブローが発生しました。
そこでパワーは、かなり控えてあります。この仕様でヨーロッパに出して以後、トラブルは皆無です。その為、このプロジェクトは半年くらいの長期にわたりました。
ガソリンエンジンでは、ブーストを上げれば、燃調するだけで安全にパワーアップ出来ましたが、TDエンジンでは、その辺のブーストアップが致命傷になります。
現在標準ブースト圧力 180hpa → 210pa
にブーストアップとなりましたが、パワーアップは1KD,TDエンジンの場合、その他の方法でトルクアップしてます。
加速時には、昔のチューニングであれば黒煙を吐いて加速してましたが、これは、燃量の増量しかしてないからです、でもってブース圧が上がって、、。
現状では、インタークーラー入り口温度160℃から80℃くらいしか下がりません。夏場であればこれが200℃まで上昇します。
インタークーラーが重要なチューニングパーツとなるでしょう。
サブコンの場合、その増量もある時点から増量してますので加速感がスイッチが入ったようなカクンと加速します。その時、不完全な未燃製ガスが黒煙となって排気されます。東京都庁石原氏が黒煙の粉をビンに詰めて、東京が有毒ガスに汚染されてるとのおしゃりました有名な会見です。
弊社の場合、燃料増量も多少しますが、主は噴射タイミングを状況に応じて変更しているのです。ガソリンエンジンでいうならば点火タイミングを速めたり、遅めたり、、。
その為、定量の燃料供給で出力が上がります。従ってあまり上げたくないブースト圧も必然的に少しは上がりますが、エンジン破損に繋がるようなブーストアップはしてません。
ですから燃費を良いです。エンジンにも優しく、そんでもってメーター読みで180km以上が出せる、、。省エネチューニングであります。
これから、TDエンジンは、日本国内でバイオディーゼル燃料が発売されるようになれば、もっとTDエンジンが幅を利かせるでしょう。
ちなみに、この1KDエンジンのヨーロッパ仕様(バイオディーゼル燃料仕様)では、ブースト圧を240hpaに上げてます。もちろんパワーも上がってます。
240hpa ≒ 2,4mbr (大気圧を引くと1,4です。)
奥の深いディーゼルターボエンジンのことを理解してください。
つづく。