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996カレラです。
サスペンションをリフレッシュしました。
非常に乗りやすくなりました。

液漏れは、試乗約40km走行、一晩置いて完璧に
冷却水が冷えた時点で、サブタンク内の液レベルを
点検。
異常無しです。
これ以外に、走行中の異常無いか点検し、ビビリ音など
直せるところは、直しました。
ま、すでに20年以上経過してますので、劣化の部分は
ある程度我慢して、現状、普通に走行出来ます。
ポルシェの凄いところでしょう、、。

先回、996/997系カレラ用エンジン M96/97
系液冷エンジンは、ウエットサンプ式です。
ウエットサンプとは、オイルをエンジン下部にオイルパン
というオイル溜めから、オイルを潤滑するタイプで、
通常エンジンのオイル潤滑システムです。

空冷ポルシェは、911の場合、ドライサンプ式といって、
オイルタンクを別に持っているタイプです。
このエンジンは、液冷式になってから、ターボ、GT2,3と
3種類の車種に搭載、空冷からの伝統を守っています。
また、エンジンの内容も、カレラ系とは、違い、クランクケース、
シリンダーケースと独立、その為、クローズドデッキという、
シリンダーが、液冷部分の経路が表から見えない製造上、
面倒な構造です。

カレラ系は、やはりコストダウンの為、各部が省略化されてます。
それ自体は、現在の大半がこのタイプのシリンダーなので、
目くじら立てるほどの事ではありませんが、、、。
ポルシェの技術陣も、まさか、壊れるエンジンを設計したのでは
なく、想定される走行が、日本では特殊で、テスト内容に
なかったのか、、。

この件、空冷964時代にも、同じようなクレームが発生しました。

964カレラなど、ティプトロというオートマティック車両が、
初めて発売されて、1年も経過しないうちに、シリンダーヘッドから
オイルがにじみ出る事案が多数、発生しました。
特に、大都会に販売された、、。
大体、地方には、あまり販売されてないので、問題は、大都会に
集中しますが、。
原因は、真夏の渋滞で、エアコンを作動させ、微速前進で耐久
試験をしてるような、。
当然、エンジン回転は、2000RPM以下、油圧も上がらない
為、フロント右にあるオイルクーラーも、冷却不足、。
その後、油音が120度以上で停止する為、エンジン全体は、
蒸し風呂状態。
油温はさらに上昇し、膨張したアルミヘッドは、今度は冷却
で、収縮、その為、ヘッドとシリンダーの間に隙間が生じ、
オイル漏れが発生!

ドイツ人は、ここまで過酷とは、想定出来なかったようで、。
対策は、すぐに打たれ、シリンダーに対策してからは、
オイル漏れは無くなりました。

しかし、今回は、全くメーカーさんの反応無しです。
そう、ピストン破損に事実は、知らないと、、。
ということで、真相は闇の中か、、。
これ以上は、何ともならないのが現状であります。

つづく。