996ターボのエンジンは、補器類もだいぶ付きました。
ターボなど排気系も、、。
左後ろの箱は、ステンレス製のエンジンオイルタンクです。
この中に、8Lくらいオイルが入ります。
それ以外は、少ないですが、オイルパンといって、クランク
ケース下に、、。
エンジンオイルは、あと水冷式オイルクーラーにも入って
いまして、総量10L入ります。
何故にこのように多量かといいますと、それは全てレーシング
エンジンからの流れです。
ポルシェ911シリーズは、空冷から水冷に代わり、ターボ
GT2,3までは、ドライサンプ式を採用してます。
ルマン24Hに代表される耐久レースをはじめ、世界中の
レースにポルシェは出場してます。
それも、市販レースカーとして、、。
特に代表されるルマン24Hレースでは、1960年代から
参加してますが、レースは直線もさることながら、コーナーが
より重要になっており、減速、加速とオイルパンのオイルは、
前後左右に揺すられます。
その中で、ピストン、クランク、カムシャフトなど回転
する部分の潤滑と、高回転で連続稼働してる機関部は、
金属同士の摩擦により高熱を発します。
それらを冷却するにも、ポルシェは、空冷といってエンジン
など発熱する部分をクリーングファンと油冷で、対処して
ます。
そのオイルを的確に確実に、オイルポンプで吸い上げ、
オイルクーラーを通り、冷却されたオイルが、各機関部に
圧送されます。
その為には、エンジンオイルを確実に吸い上げるオイル溜まり
が必要です。
普通の車両でしたら、オイルパンといってエンジン下部に
儲けた受け皿で、オイルが上から順に潤滑、冷却しながら
下りて溜まり、それをまた吸い上げます。
しかし、レース車両では、その間激しい加速、減速、コーナ
リングと、オイルパンの溜まったオイルは、あちらこちらに
飛び回り、オイルポンプ(ストローみたいな)で吸おうと
思っても、エアーを噛む!と言いますが、空気が混じって
吸われます。
そうすると、今度は、その吸ったオイルを各機関部に送る
のですが、オイルの中に空気の泡が一緒に運ばれます。
それが、潤滑を妨げ、金属と金属が接触し、傷つき、最後
には焼き付いて、エンジン破損となります。
ドライサンプ方式は、それのエア噛み!を防ぎ、安定
したオイルを供給するシステムです。
一般には、無用となります。
何故なら、システムに対し、部品などコスト高になるからです。
しかし、ポルシェは、市販車でレースカーを販売しており、
それが拘りでした。
ルマンを走ったエンジンが、オレの愛機!と同じだ!などと、。
それが空冷時代のポルシェでありました。
もちろん、現代の技術は進んでおり、ISF,RCFなどは、
セミウエットタイプでレースなどにも参加してますが、、。
まあ、ツルタの偏見と独りよがりでありますが、、、。
そんなこと、どうでも良い!ということなのであります、、。
この度の水害にあわれた皆様に、お悔やみ申し上げます。
早く普通の生活に戻れますよう、お祈り申し上げます!
つづく。