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ターボ ゲンロク号は、排気系を外したところで、
お約束のIGコイル&スパークプラグを点検、、、。
案の定、IGコイルにクラック! 親指で、、!
新品に交換します。
つでにスパークプラグは、純正品から天下の
NGK製レーシングで7番を、、。
パワーアップするのであれば、やはり熱価は慎重に
選ばねば、、。
で、付いていたプラグは、途中で交換されてまして、
ボッシュ製で、プラチナ製のヤツですが、、、。
熱価が分からないので、あえてNGKに、、。
そして、いきなりですがOS技研製TCDタイプの
LSDを組み付けます。
OS技研製TCDタイプLSDです。
TCDは、トラクション コントロール デフという名称です。
レクサスISFのデフ開発時に出来たモノで、低速域での
曲り角でデフのロッキングによるパキパキ音を出さない
よう自動調整します。
911は、リヤエンジン、リヤドライブで、リヤタイヤには、
十分過ぎる程、トラクションが掛かり、パワーを確実に
路面に伝えますが、それでもサーキットなど過激な
走行時、コーナーなど内側のタイヤが空転する場合も
あり、旨く伝わらないのです。
ましてや、今回大人気ない600ps近くまでパワーアップ
しますと、直線でもホイールスピンしますので、、。
そこで、コーナーの入り口、出口で減速、加速時に両タイヤに
確実にパワーが伝わるようデフをロッキングするのです。
また、FISCOでは、第1コーナー手前200mくらいから
280kmの速度を60kmくらいまでエンジンブレーキと
併用してブレーキングしますが、プロレーサーでなくとも
フルブレーキングしますので、減速Gで、リヤが持ち上がり
振られる減少が起き、不安定になります。
これらの症状は、サスショックでもある程度、解消出来ますが、
リヤスポーラー、そしてLSDがリヤを安定させる役目をします。
F1や、WEC、スーパーGTなど、サーキットによりデフの
LSDの効き方を細かく調整するのは、その為なのです。
話は飛びますが、ポルシェ956/962Cでは、ルマン24Hに
出場する場合、デフをチタンで削りだしたデフロックという
塊りを使用します。
そう、デフが無く、レーシングカートみたいに左右直結、、。
ですから、コーナーでは大アンダーなのですが、、。
これは、デフがLSDでギヤオイルの温度上昇しにくいことも
さることながら、本来はポルシェエンジニアとして、もし、
最悪、第1コーナー(メインストレートの)でリヤタイヤがバースト
しても、あと13kmを3輪で走ってピットに帰れることを想定
しての対処なんだそうです、、、。
自分のプリウス30は、世界初のLSDをOS技研さんに
開発して頂き、装着してます。
コーナーでの安定は元より、雪道、アイスバーンでの
グリップは、面白いほどトラクションが効きます。
雨の高速もバッチリ、、!
LSDは、色んな意味で効果絶大なのであります。
ハイエースなどは、横風などでもフラフラせず、安定して
走行出来ます。
皆さんが新車を購入する時、オプションでLSDが用意されて
たなら、迷わず組み付けることをお勧めします。
カーメーカーさんが用意してるLSDは、耐久性を考慮して
効きの少し柔らかいヤツですが、いい仕事します。
まあ、サーキットなど特殊なコースを走りたい場合、
4ピニオンタイプに交換する方もおられますが、、。
ツルタの偏見セミナーでした!
つづく。