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ポルシェ996GT3(GT2も同じ)RSの
純正LSDをバラシました。
アウターケースを外すと、中に
センターケースといって、
4つのギヤに組まれた、外側に丸い
シャフトが付いていて、外側の
おわんみたいなケースに4箇所
角度が付いてます。

この角度と丸いシャフトが接触して、ロッキング、つまり
右のシャフトと左が、ロックされ加速、減速時に
威力を発揮します。
ちまたの噂では、911の場合、RR式の為、前進時より
エンジンブレーキ時にロック率を大きくしているなどと
言われてましたが、見てみると加速側30度、減速側
45度くらいと、FR車の標準と逆であることで”逆1,5
ウェイというタイプとなります。

しかしながら、左右のロックする為のクラッチデスクの
セット数は2セット(OSでは6セット以上)と、あまりに
少なく、またセットする金属プレートの相棒は、
絵でもわかるような、真鍮色の金属が溶射され、
尚且つ、オイルが留まるように、自転車の
スポーク上に溝がほってあります。

細かい技が使われてます。

私見、考察ですが、OS技研製TCDタイプと共通の
低速時の内輪、外輪差による金属プレートどうしの
擦りあいによる摩擦時のガキガキ音を極力消そうと
努力してます。
但し、ドレクセラもそうでしたが、100%ロッキング
するのには、それらが邪魔をすると思うのですが、、。
また、もう一つの利点は、磨耗に関しても、オイル潤滑
が優れているので、対磨耗性は、OS技研の物と
遜色ないのか、、。

その分、効きはOS技研製に比べ低いようです。
それで、今回オーナーさんは、効きの良いOS技研製を
選ばれました。

このOS技研製TCD(スーパーロックも含む)は、数年前
北米のとあるポルシェティームが当事の996GT3Rで
サーキットテストして、タイムが2秒も短縮、、。
驚いたティームオーナーは、翌年1年間は他に売らないと
いう約束で、契約したそうです。

ドイツ野朗には、自分が数年前から、進めていますが、、。
つづく。