ba379be3.jpg過去に何度も報告してますが、新しいユーズドポルシェオーナー(特に水冷の)向けのメンテナンス事例を、、、。

今回、3万キロ走行の程度良好の996カレラが点検の為、入庫しました。

走行キロ数に応じた、下回りも程度良し、、。
過去にアライメントはなされてませんが、2000年物としては、、、。

エンジン、ミッションの接合部分からある程度のエンジンオイル漏れ、、。
これは、無視してもOK,,.

システムテスタチェックでも異常無し、、。

で、問題のエンジン点火系をチェック、、。

絵は、ボールペンで示してますが、イグニッションコイル本体のABS樹脂にクラックが縦に入っています。
これは、水冷全車種に言えることですが、大体4~5年でクラックが、、。
特に986、996シリーズは全て、、、。

対策はされてないようで、最近でも交換した奴が、又、、。
これによる症状は、低速時はあまり確認されませんが、中、高速時の全開加速時に圧縮圧に負け、燃焼室のエンジンプラグが点火しにくく、IGコイル本体とシリンダヘッド、プラクホールに高圧電源がリークします。
そう、失火です。
特にターボ車、GT3など、フル加速をしたくなる車両は、加速時にブッブッブと
エンジンが4,000RPM以上など、これから小気味良い加速したい域で、、。

これには、消耗品のエンジンプラグが連動、、。
絵のエンジンプラグは、ボッシュ製ですが、ポルシェ純正品ではありません。
純正品ですと、電極は2極の特殊品です。
どこか、途中で交換されたか、エンジン不調の為(エンジン、ブッブッブで)。

また、右横に見えるエアマスセンサーも経年劣化で5年持てば、、、。
これは、システムテスターでは、発見されません。
定期交換部品と思ってください。

日本車と違い、5年一区切りのヨーロッパ車です。
愛車の点検と思い、お近くの自動車屋さんでも作業可能ですので、是非どうぞ、!
つづく。