OS技研製LSDは、スーパーロックという商品名で特許を、日米、韓国、台湾と申請、所得済みです。
このスーパロック機構をも一度おさらいしましょう。
スーパーロックには3種類あります。
1) スーパーロック
2) NEO
3) TCD(トラクションコントロールデフ)
おおむねスーパーロックが標準で、特許の概要は下記のとうりです。
1) センターケース部分でカムが入り、加速時、減速時にカムが動いてセンターケースを両サイドに押し、クラッチディスク部を押し付け、左右のシャフトをロックし、片側車輪の空回りを防ぎます。
2) その両サイドセンターケースは、スプリングで抑えられ、低速時、アクセルオフのエンジンブレーキが利く前の時など、ロックを効かせたく無い場合に左右は通常のデフ効果で独立して動きます。
その為、通常のロックの効いたデフですとパキパキとクラッチディスクがズレル音や、その振動がボディーに伝わります。
それが、OS製は、全く感じません。
3)センターケースの形状が従来型と全く新設計(特許)の為、幅が狭いです。
その分、クラッチディスクセットが通常ですと片側3セットくらいしか入らないのが最大7セット、両サイド14セット入ります。
それだけでも、耐久性は増し、10万キロくらい全くオーバーホール無しでいけ ると思います。
それにTCD,NEOは、クラッチディスク部に円周上に溝を入れ、よりスムースにロックするよう加工されてます。
高級車など、全く気づかないうちにロックされますので、皆さん本当に効いているのと質問されます。
絵は、左がOS製で右が従来の物です。
厚みが一目瞭然、デフケースに入るクラッチディスクがたくさん入る理由です。
たくさんあれば、ロック力も増える訳で、従来物は競技など使用すると1年持ちません。
以前、自分達のレース(グループAスープラ)車両では、レース終了毎に分解、点検、交換部品を調べてました。
最近のGT300(雨宮さんFD3S)で使用しているOS製LSDでは、1年毎でオーバーホール無し、年末に点検、7シーズンそのままで昨年まで使用続けておられました。
デフリングギヤ消耗でデフケースは1回交換されたそうです。
これ、本当のお話。
OS技研さんも、岡崎社長のお話ですが、オーバーホールパーツを過去に出したことが記憶に無いくらい、売れて無いそうです。
また、北米レースBMW、ポルシェなども、今のところ交換無しで、、。
これら、通常のLSDでは、考えられません。
つづく。