初代弊社(旧アイメック時代)のデモカーでありました黒996ターボ550は、異常振動が発生するというので、お里帰りとなりました。
色々点検、回転部分の消耗、変形、バランス崩れと調整していきました。
150Kmくらいからの異常振動は、ホイールバランスとアライメント調整で解決しましたが、これで良いだろうとも一度高速テストしましたら、今度は、200kmくらいからまた異常振動発生です。
ホイールにスペーサーを履かせてますので、純正ホイールに戻したり、ブレーキローターが表面がヒートスポット(斑点のように一部に焼きが入る)による、引きずりでブレーキパットを通して、車両全体と軽くブレーキングするとペタル、ステアリングにくるので、その辺は、今後交換をお客様にお伝えすることで納得してもらいます。
クラッチは、ペタルを踏んでギヤを入れるとき最後の方で、ギギギーなどとクラッチレリーズベリングの油切れのような症状も出ました。
これは、この車両はクラッチをパワーステアリングと連動したパワークラッチになっていまして、レリーズシリンダー内部が、オイル漏れしたりしますとこのような症状になります。
年月と共にパーツも劣化するのです。
300kmの速度をいとも簡単に出せるパワーがあるから、高速時の色々な症状が出るのもスーパーカーの宿命です。
絵は、今回も一つの振動発生の原因であるミッションとフロントデフを連結しているプロペラシャフトのダンパーゴムの一部に亀裂が入り、異常振動を発生させていました。これも新品交換で解決です。
230Kmくらいまでは、これも分かりませんが、300Kmとなると顕著に振動を発生させます。
つづく。