fe33ed64.JPG7月後半になりまして、ありがたいことに盆前特需か、突発の緊急修理が入ってきます。
メカとしては、計画どうり仕事をこなしていても、それはそれでチューニング中、修理中に追加の作業が出て、完成期日が延びます。
そこへツルタが”緊急がはいった、ちょっとこれを先に、、!”と無理やり押し込みます。このくそ暑い夏真っ盛りに、、、。
まあ、弊社社員は、とても心広く自分のワガママをいやな顔もせず、こなしてくれますが、、、。

ポルシェジャパンに頼んだ純正パーツなどが、誤配や商品違いが生じた時、今度は自分の出番であります。

2ヶ月掛かってやっと到着した993GT2EVO用クランケースが入荷しました。
安心しきっていて組みつけにはいる時点で問題が発生しました。
絵は、パワーでクランクケースが捩れ、メタルクリアランスが取れなくなったその物です。

指差すステンレス製パイプは、このレース用エンジンのみ追加されてるピストンクーラー追加パーツです。
しかし、到着した新品は、何度見ても右側の小さく開いてる穴(標準仕様)しかありません。
ポルシェジャパンに確認して,絵も送りどうなってるんだ!問い合わせますが後の祭り、、、。
また、加工屋さんに出してフライス等で穴あけ加工とねじ加工をしなければなりません。
も一つ、絵では、よく見えますがシリンダヘッドボルト、これはレース用で殆ど全ネジ加工されたものですが、新品には標準の両先端30mmのみネジ加工されたものが組み込んでありました。
あれほど散々、GT2エボ(普通のGT2レーシングは、450ps仕様ですが、これは650PS仕様で各所に特別加工が加わってます)品番だと念押ししましたが、、、。

こんなことして35年、未だにドキドキしながらハプニングを楽しんでます。
そう人生は一度きり、悔やむのは一瞬、あとは試練にどう対処するか、、、。
うまく行ってる時こそ、慎重に事を運びましょう、、!
つづく。