タイヤサイズ
技術の進歩というものは、日進月歩といいまして研究していきながら失敗を重ねその上で苦労の結晶で生まれていきます。
もちろん、偶然とかひらめきで発想したり発見したりもしますが、なにも無いところからポンと生まれてはきません、絶えず考えて苦悩してる中から生まれてくることが殆んどです。

今、ポルシェを初めて購入された方(もちろん中古車が主ですが)は、本や周りの方々からは色々情報を得ていますが、実際のところは自分が手にして乗らないと本当の事は何も解らないのです。そう、不安と期待でいっぱいです。

自分に置き換えてもそうですから、何も知らずいきなりオーナーになられた方々はなおさらと思います。
しかし、いい大人があまり細かいことを“これナーニ?”とか“どうしてこうなるの?”とか“こんなんでいいのかな?”とか、、、。それは不安で仕方ありません。
初恋や片思いの相手の心の中をのぞいてみたいのと一緒で、“ポルシェ君、調子悪いのならオイラに話してごらん、なんとか直してあげたいから、、、”と心底思うはずです。

自分達もそういう方が、遠慮しながら不安になりながらお電話いただき質問や相談がありますが、皆さん“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”とかいいます。
兎に角、聞きまくりましょう!!!!!
そして、納得いくまで質問するのです。そういう気安く相談できる主治医を早く見つけることです。

ただ、知ったかぶりの諸先輩もおられるので医者じゃありませんが、セカンドオピニオンで色々な方々に聞くことをお薦めします。
自分もそうですが、一般論は兎に角、全てを確実に的確にお答えできる方がはそうはいません。356やナロー911のキャブ車が得意な方、930のかた、964以降の方と相手を使い分けることも必要です。

産婦人科の得意な方が、肝臓移植を“ハイわかりました!”とはいかないでしょう、、、。
それから、これは旧車を専門に扱われてる方々には耳が痛いですが、ポルシェ、特に日本では、純正パーツの価格は大体3ヶ月くらいで値上がりしてます。
例をあげると、あまりでない出ないパーツで社外品が出来にくい特殊なモーター一体型パーツやイグナイターなど30~50%以上も値上がりしてます。

ナローや930系はもちろんですが、964系もかれこれ17年目に突入ですが軒並み値上がりしてます。
車両はこなれてきてきましたが、車両価格と同じくらい修理がかかると言われてきたナロー911ですが、964も250万円で購入して気が付いたら250万円余計に出費していた、、、が、かわいい我が子なので手放すには忍びないし、周りにそのことを言いたくもないし、、、。

500万円あったら、、、、。アレも買えたし、コレも、、、、。という話は最近よく聞きます。
まあ、貧乏人の銭失いと自分も言われてきましたが、今からでも遅くありません。
素性のいい、信頼ある、少々高くてもアフターサービス付きのモノをお買い求めください。あとで損しっまっせ!!!!

ツルタはこういって水冷を買わそうとしてるとお思いでしょうが、そのとうりです。
新しい物に古い物はかなわないのは当ったり前です?????  間違えた反対です、、、、。
お金に余裕があって、空冷が小さいころからの憧れだった方はしょうがないですが、お金に余裕のない方は、覚悟してお買い求めください。
キロ数が2万キロ以下の964でも15年経過したらゴム類、電装類、全て経年劣化します。経年劣化、おぞまし漢字ですが今流行の4文字熟語です。

20歳の沢尻エリカさんが15年後にどうなるか想像してください、、、。
メチャクチャ色っぽい女に、、、。そっそそう、表現を間違えました、、、。

兎に角、年をとれば劣っていく、、、そうこれです!
タイヤもホース類もプラグコード、ディスビキャップ、プラグ、ECU,全てが性能劣化します。で、どうするか、、、。そう、交換です。又、ナローいじめになりますが、その当時の一部はクランクケースなどマグネシウム鋳造品です。耐久性は、、、。
その費用たるや、50万、100万円代でぶっ飛びます。
でも、こうやって何度も自分は説明してますが空冷を購入する方は、そんなこと車両を目の前にすると全てぶっ飛びます、そうよくぶっ飛ぶのがその、、、ポルシェの魅力であります。

金では買えない夢を皆さんはお買い求めなので他人の私ごとぎが、大きなお世話であります。
そうそう、皆さん、空冷を買いましょう、、、、!!!!と、投げやりです。
子悪魔の彼女は手がかかるのです。
優等生の長男は、手がかかりませんが可愛くないのです、、、。
さあ、皆さん空冷を、、、、。     タイヤサイズの話はいずこえ!!!!!
で、前置きがやっと終わりましてタイヤサイズのお話です。
ポルシェも997から19インチタイヤを採用しました。
そして、タイヤ直径は、フロントとリヤの寸法を換えてきました。これには色々理由があります。まあ、実情は解りませんが苦渋の決断とまでは言わないまでも大口径になればそれなりの問題が生じます。

この件やはり鶴田の部屋で以前にも何回の述べてますが、またまたお節介にも述べます。
19インチというとセンチになおすと
19 × 2,54 = 482,6mm

997ターボのリヤタイヤサイズは、305/30 – 19 ですので全体の直径は
305 X 0,3 X 2 + 482,6( 19インチ) = 665,6mm

このときのタイヤの幅は305mmで、厚みは91,5mmです。
これは、996ターボの295/30-18のタイヤの幅295mm、厚み88mmに比較して同等の厚みを維持してることになります。
まあ、数字の羅列で文科系の方はこれだけでも頭痛が痛くなってくるでしょうがもう少し我慢してください、ツルタが何を言いたいか解りますから、、、。

これはNAのカレラ群の同様でタイヤの厚みを18インチの996時代の物と同じような寸法を維持してます。
本来であれば、アスペクトレシオ、専門用語ですが要はタイヤの幅に対する厚みをパーセンテージで表しており、305mm X 0,3(30%)= 91,5mmなのです。

普通の考え方であれば、アスペクトレシオを25%にしてタイヤ直径を変更しないようにするのが自分達やタイヤ屋さんですが、ここで自分のヘタな想像がはいるのです。
タイヤの厚みが少なくなるということは、より横剛性が上がり911のエンジン位置場合、タイヤへの負担が大きな車両は走行性能はアップします。
が、そのかわり路面からの衝撃は余計に直接ホイール、サスペンション、モノコックボディ、そして一番重要である搭乗者にこと細かく、そして乱暴にお伝えします。

20、30代のヤングで筋骨隆々な皆さんには、これがまたたまらない刺激で、“ああー、ポルシェ快感!!!”などとセーラー服を着なくても、、、、。
そして、問題の40、50、それ以上のそう、一番購入層の多い年代の方にはこれが苦痛になります。腰痛、ヘルニヤ、40,50肩(そう、自分であります)満身創痍の方々にとってこれはも、拷問であります。拷問耐久レース、、、。そう、それ!
つづく(今回は話が長かった、、、)。