996カレラ後期モデル 3,6Lエンジンです。
今から、分解始め!!

まずは、バルブタイミングを計測しておきます。
なぜなら、次回、組みなおすときに、正確なタイミングが
必要ですから、、。

このM9603エンジンは、トヨタイズムが注入されてるのか、」
そこここに、性能維持して、コストダウンを徹底してまし。
そのひとつが、ウエットサンプシステムです。
ようは、空冷エンジン時代のドライサンプから、エンジンの真下に
オイルパンのある、普通のエンジンになりました、、。

絵は、カムカバーと、シリンダーヘッドです。
カムカバーは、通常、ただのカバーですが、このエンジンの場合、
カムカバー自体が、カムシャフトのカムキャップの役割も
しています。
通常は、カムシャフトを固定するカムキャップというもの、
何ヵ所、カムを抑える役割だけの為にありますが、この
エンジンは、そのカムキャップさえも、カムカバーが支えてます。

2番目のアルミバーは、自作のカムキャップで、カムを一時的に
抑えてます。
部品をすこしずつ外していくうえで、必要なので、、。

片側のシリンダーヘッドを外しました。

両側のヘッドが外れました、、。

シリンダーは、6番がいちばん、引っかき傷が出来やすい
のですが、このエンジンは、殆ど無傷でした、、。

クランクシャフトと、その下に、インターミディエイト
シャフトが組まれた四角のケースが出てきます。
この辺が、通常の設計とは、違いところです、、。

クランクケースを外したところです。

クランクにコンロッド、ピストンが連結してます。
通常エンジンなら、ピストンは、これ以前に先に外れる
のですが、この水平対向エンジンは、そうはいきません。
これが、ターボ、GT2,3の水冷M96エンジンでは、シリンダー
ブロックが、クランクケースと別体(空冷エンジンと)ですが、。

そのため、3気筒の真ん中が特殊工具を使わないと外せません。
これらは、クランクケース(シリンダーと一体)の片側を
チェンブロック等で、引き揚げて、分離させます。
そう、引っ張り上げるだけで、ピストンは抜けていきますが、
組むときは、そうはいきません。
特殊工具で、ピストンを組み込み、ピストンピンの抜け止めの
スナップリングを特殊工具で、組み付けます、、。

クランクケース下に見えてるパイプは、インタメシャフトです。

左右のカムシャフトをチェンを使って、駆動しますが、ギヤが
何故か、左右の分かれて付いてますので、必然的に、シャフト
自体は、一定方向に引っ張られますので、余計なトルクが、
片方の先端にシールドベアリングに常時、負担が掛かりまする!
おかしい!!??

ピストンは、全て、異常無しです、、。

しかし、ピストンスカートのモリブデン加工は、一部剥がれてます。

何故に、6番シリンダーから、順にピストン&シリンダーが、
カジルのかを、理論立てて、おいおい、説明していきます。

向かって右側から、6,5,4番シリンダーです。

これが、俗にオープンデッキという、シリンダーです。
鋳造過程で、すが入りにくい設計で、製造も短時間に、、。
しかし、オープンというので、シリンダーの頭側、シリンダー
ヘッドと合体する部分が、強度不足となりやすく、爆発圧力に
変形しやすいのです、、。

つづく。