ボクスター986 後期モデルのエンジンです。

一般道走行中、突然、ガシャガシャと異常音を発生!
それと同時に、エンジン停止、、。
オーナーさんは、驚きながら、路肩に停車、。
アタシに連絡ありました。
”エンジンから金属音が出て、突然停止した、今からJAF
を頼んで、そちらに持ち込むと、、!”

分かりましたと、待つこと3時間、積車に乗せられ
車両は、到着、。
スターターを回すと、エンジンは始動しましたが、
明らかに何か、金属同士がこすれあってる金属音が、。
直ぐに、エンジン停止、。

で、オーナーがご来店、、。
今後の対策を、。
意見を求められましたが、まず、インタメの原因による
エンジン内部のどこかが破損してます!と、。

で、オーナーさんは、数年前に、ディラーからの連絡で、
当時、インタメのトラブルが多発したため、本来なら
リコール相当の件ではありますが、何とかそれを避ける
策としてか、インタメの点検を実施するので、入庫して
欲しいという、手紙を一斉配布したようです、。
ので、点検したあとでの、このトラブル、。

アイコードで、分解すれば、修理は有償となり、100
万円以上の出費となり、車両を放棄するしか!などと、
アタシは、死刑宣告下ようなもので、、。

で、オーナーさんは、考えました。
ポルシェセンターさんに、電話して、尋ねました、。
ま、ここで、普通であれば、各ディーラーさんの対応は、
区々ですが、開けてみないと分かりませんが、、。

ただ、1件のディーラーさんは、非常に親切で、”では、
お持ちください、点検してみましょう!と、。

で、エンジンを降ろし、慎重に点検しました、、。

  

インタメのシャフトを固定してるベアリングの蓋です。

 

ベアリングは、シールド部分がぶっ飛び、完全に、ボール
が破損して、正確に回転を支持できない状態、、

 

カムシャフトが正常なタイミングで回転出来なくなり、
カムキャップのカムシャフトで、押さえる過程で、ピストン
頭部と当たり、バルブが下がらなくなり、カムキャップを
こすりつけ、カムシャフト自体の頂点が削れて、。
これが、あの、ガシャガシャ音の発生元です、。

そのピストン頭部は、バルブが当たり、傷が、。
当然、当たったバルブは、ひん曲がります。

エンジンをミスシフト(MTの場合)して、オーバーレブ
すると、バルブがカムシャフトからジャンプして、ピストン
タッチ下状態と同様の症状です。

その後、このディーラーさんは、素早く対応、結果、この
度のエンジン破損は、クレームで、無償のエンジン交換と
なりました。
素晴らし対応です。
ディーラーの鏡です。
国内自動車メーカーさんの、対応のようにグッドジョブを
されました。
オーナーさんは、一安心であります。

それでなくとも、奥様からは、この986をお荷物扱い、
それに、とどめが一般道を走行していて、突然、壊れる
なんて、早く、捨てなさい!と、冷静で正しいご助言を
されていたそうです、、。

泣きっ面にハチ状態から、女神さまがほほ笑んだ!感じ
でありまする。

このような案件は、非常に珍しいです。
ここのディーラーで、ポルシェを買いましょう!

がしかし、私は、追い打ちをかけるように、オーナーさんに
厳しく言い放ちました、。
これで、完璧というわけでは、ありません。
また、再発する可能性があります。
手放されては!と、、。

悲しい結末にならなかった、お話であります、。
妄想ツルタの、、。

つづく。