ドライバッテリー“Deka”登場!
バッテリーのお話をしましょう。
自動車とバッテリーは切っても切れない間柄なのは周知の事実です。
今ここでバッテリーの構造の説明は省きます。みなさん各自お勉強してください。
ネットで懇切丁寧に説明してくれますから、、、。
バッテリー自動車の歴史はというと現在のプリウス群団のトヨタ旋風が世界を席巻してますが、かのフェルデナンド、ポルシェ博士は1900年、ローネル社で働かれていた時(まだベンツにもいく前)ローネルワーゲンという前輪左右に直接駆動させる電気モーターを取り付けバッテリー車として製作されたのです。改良版として航続距離が短かった為、28PSのメルセデスエンジンを搭載オルタネーターで発電し、電気をモーターに供給し航続距離を大幅に伸ばしました、、、と、やはりポルシェさんがからむのですが、さすがポルシェであります。
バッテリーは自動車にとって色々な意味で第2の心臓といっても過言ではありません。
一般に市販のオットーサイクルのエンジンは、始動時セルモーターを駆動させるとき力を発揮します。 第2次大戦中、私の大好きな日本のゼロ戦を代表する戦闘機はそんな大きなバッテリー(というより高性能な、又重量がかさむ為)を積んでなく空冷星型複列14気筒を始動させる為、セルモーターの代わりに慣性スターターを使いましたが、、、。
と、横道にそれたのを修正してエンジンが始動してしまうとファンベルト等で駆動される
オルタネーターが、発電されバッテリーに代わりフーエルポンプ、ECU,インジェクター、ライト類、クーラー、ヒーター類、及び平原綾香のミュージックを聞きながら地図やニュースを見る為のDVDナビ等に電力を送り続けます。
実験その1、エンジン始動後アイドル状態でバッテリーを外したらどうなるか???
実験結果 正常なエンジンユニットでしたら快調に回り続けます。
もちろん普通の走行でしたら可能です。
しかし、このバッテリーも寿命というものがありまして最近のポルシェのようにまるで移動可能マンションのようにあらゆる動きを電力に頼っているので物凄く電力を必要とします。又、ポルシェオーナーの大半が1週間に1回か、月に1回、はたまた数ケ月乗らない日が続くのが現状であります。
車両はキーOFFの状態でも多少の電力を消費します。イモビライザー等はその例です。
早い物で1年、長くても3,4年で電圧が低下して始動不良になってしまうのです。
そこでJAF様のお世話になりブースタコードで始動、御礼を言ってそこらあたりを1~2時間充電を兼ねて走行、一度キーOFFにしてバッテリーも大分充電したと思い再始動しようとするがカチカチとか鳴ってスターターが回りません。そうバッテリーがご臨終なのであります。
996以降のバッテリーがおっちんで気が付かず、数ヶ月放置しておいた場合、エンジンECUにも異常をきたすことがあります。ECUのバックアップがダメになった場合です。
ですからバーッテリーは、常に気を付けて欲しいのです。もう1つ、バッテリーは正常な場合カタログ値の馬力を発生しますが、弱ってきた場合オルタネーターの能力では足りず、パワーが出ない場合もあります。
パワー維持にも大事なチューナップパーツなのです。
レーシングカー等、特にフォーミラーカー(F3以上の)は、このオルタネーターが付いてません。軽量化とオルタネーターの充電時の回転抵抗はバカにならないのです。
そうあの小型モーター等のシャフトを手で回したことのある方は気が付かれると思います。
ワンメークカー等で、レース走行中に隠しスイッチを付けて置いてオルタネーターをOFFにしてタイムを稼いだりしたものです。車検時に大体捕まりますが、、、。
短時間、約2時間くらい(F1も)なので電力供給は全てバッテリーでまかないます。
エンジン始動は、外部よりスターターで回してるのをテレビなのでよく見ますよね、、。
ですからバッテリーが強力で耐久力がないといレース途中からパワーが落ちてくるのです。
なぜパワーが落ちるかと言うとフューエルポンプ、インジェクター、ECU,イグナイター(プラグにスパークさせる為の)、等全てが機能低下するからです。
症状としては加速時のミスファイア、エンスト、アイドル不良等です。
それ位バッテリーは重要なのです。
1973年、自分はシグマ(現サード)に手伝いにいってましてその当時のグラチャンマシン(2L,2座席、オープンの)シグマGC/MC73とそのベースモデルであったGRD S72をメンテナンスさせてもらいましたが、バッテリーは、其の当時航空機用の英国製バーレーというメーカーの俗ににうドライバッテリーでした。丁度レンガくらいのおおきさで重量も3~4キロの物でした。
それはその当時のF1マシン等も最後部(ミッションの後ろあたりに)に横置きにしてカー雑誌に写ってた物と同じでした。キャップが横に付いてまして、よく液が洩れないもんだと不思議に思っておりました。
その当時そのグラチャンマシンもオルタネーターが無く、バッテリーだけでした。
しかしスターターは付いており、そのくらいの起電力はあったのでしょう。
よくミスファイアなどしだしたら(フジのストレート、もちろん30度バンク当時ですが)
もちろん練習中ですが、まずバッテリーを交換してたのを覚えてます。
この度、弊社が販売させて頂く“Deka” (デカ)バッテリーは、北米生まれで英語で喋ります、なんて、、、。まさしくドライバッテリーです。
なんでもベンツは標準指定されたそうです。ポルシェもおそらく、、、。
Absorbed Glass Mat(アブソルブド グラス マット)、直訳すると希硫酸の液体をグラスマットで吸着してある、てな具合で要は通常なら6枚ある鉛板を気希硫酸の液体で浸し電気分解してるのですが、これは鉛板は従来どうりで、液体をグラスマットに染み込ませて、鉛板の間に入れてあるのです。これらを称して日本ではドライバッテリーと呼んでます。
このデカバッテリーは、従来の鉛板も新開発の鉛合金板となり、よりパワフルになりました。また長寿命となりバッテリー上がりの心配も格段に少なくなりました。
もちろんそれは自然放電が少ないと言うことなのですが、数ヶ月も乗られない車両等は、専用の低電圧充電器を常時つないでおくことをお薦めします。
バッテリーの電力が強力であることで、急加速時の瞬間に多量の電気が必要な時安定した電力を供給できので、パワーが安定し、なおかつ低速時からもトルクフルとなり新車時のレベルを持続するのです。今メーカーは、こぞってこの問題を解決する為このようなバッテリーを採用してます。いくらエンジンの性能がよくてもその根源の電気が安定してなくては100%発揮出来ないことをメーカーは一番良く知っているのです。じゃあなぜ皆さん採用しないのか、、。コストの問題なのです。ゆくゆくはこれも解決されるでしょうが、、。
国内のF3は、最近全てのティームがこのデカバッテリーに変更してるくらいです。
とまぁ、大宣伝となりましたが、皆さんバッテリーを変えようと思ったらこの件思い出してください。ちょっとお高いですがその価値は、、、金持ち損せずです。
つづく