57d50466.jpgボクスター2,5Lエンジンの
換装を始めました。

エンジン自体の降ろしは、
ポルシェ911と大体同様ですが、
水冷式の水周りとハーネス類が、、。

昔(2000年)、ニュルブルクリンク24Hに参加してた時、
同じピットにBMWE36M3のイタリア人ティームがいました。
レンタルカーで、メンテナンスは地元のドイツ人達、、。

このイタリア人4人は、どのドライバーもアグレッシブで、
よくマシンをぶっつけてはピットイン、、。
5ティームで1ピット(220台参加を50ピットで割り当てると1ピット当たり
4,4台)ですが、M3がフロントをグシャとやって
ピットイン、、。

すぐさま、自分たちあと4ティームは、ピットを開けて、一番奥に作業場を
開けやります。
そうすると、いきなりエンジンを降ろして、溶接機を何処から持ってきて、
サスペンションメンバーやら、ラジエターステーなどぶち壊れた箇所を
溶接し始めました。

暇なので見ていましたが、さながらエンジン&ボディー組み立てショーです。
ものの3時間くらいで、修理してエンジンを載せ、ピットアウト、、。
ピット内の他のティームからやんやの拍手喝采、、。

スゲーもの見ました。
諦めちゃいけねー!
このイタリア人ティームは、最後まで色んな作業をドイツ人メカ達に
させる我侭な野郎達でした。

しかし、どんなトラブル、パーツの欠損の場合でも、メカの一人が
何処からかパーツを持ってきてくっつけていました。
まさにマジックショーでした、、。
メカの神様、上には上がいるもんです。

話は、長くなりますが、ルマンでも同じような職人が、、。
サーキットの周りには、1日でひっくり返ったGT3を完璧に修正する
職人達がいます。
レースより余程、自分には為になります。
つづく。