e0544182.jpgアイコードプリウス”白鶴”LSDのお話が続きます。

LSDの構造が、OS技研製とドレクセラの決定的違いは、伝達するクラッチディスクの材質、表面処理、クラッチディスク面のオイル保持など、殆ど違います。

ドレクセラ方式は、過去の構造(TRDを含む国産など)ですが、ロッキングに対する考え方も大きく違います。

OS製は、100%それも瞬時に効く方式ですが、ドレクセラは、ジワっと効きながら、しかもフルロック状態でで少し滑らせてます、、。
これは、滑らせてるのか滑るのか、、。
ドライバビリティが良い感じなのか、、。

ポルシェレース車両説明書に注意書きが、ロック率60%、40%と記入してあります。
これは、カム角度などで無く、ロッキング率、すなわち加速時60%ロック、減速時40%ロックという意味です。
100%ロックしてるのでは無いという意味です。

兎に角、全くLSDに対する考え方が違うのです。
レベル高いドライバーが乗れば、どちらも速く走らせられますが、レベルが低い自分みたいな方は、ドレクセラタイプの方が、乗りやすいのでは、、。

但し、コーナリング中、そしてコーナー終了後のフル加速時など、アクセルの開けかたでタイムロスすることは明白です。

昔は、フルロック(デフが無く、ロッキング)でコーナーでは、大アンダーになる為、スライド走行か、コーナーが終わるまでひたすらアクセル全開を我慢するなど、
単純なアクセルワークしか、出来ませんでしたが、、。

ドライバーフィールを取るか、区間タイムを重視するか、、。
LSDは、奥が深いです。
いくらでも議論が憑きません、、。

絵は、左がZ4用ドレクセラのクラッチディスク(表面に金属溶射、磨耗しない分、
フルロックしにくい)、右がプリウス用クラッチディスク(ラジアル状にオイル溝)、Z4用に比べ直径、幅狭いのは、LSD本体の容量のせい、、。
ISFようでしたら、もっと大きいです(念のために)。

下に見えるのが、TRD製(アイコードエキシージに付いていた物)です。
容量も小さいですが、磨耗しやすく、1年くらいでオーバーホールしてないと、ロック性能が落ちます、、。
説明がヘタクソで理解しにくいところは、ご容赦、、。
機会許せば、いくらでも、、、。
つづく。