ターボのオイルラインなど、外したところです。
このオイルライン、特にターボのシャフトを潤滑、冷却
したオイルをオイルタンクから、またエンジンの戻す
パイプが大体、この年式ですと、錆びついてナットが、
パイプごとねじ切れることが多いです。
これは、ブローオフバルブです。
2基掛けです。
加速中、ブースト圧が上がってるとき、MTのシフトアップや
ATでも、アクセルオフのとき、ブースト圧をターボの
吸気側に逃がす装置です。
これは、やはり経年劣化で作動不良、過給圧が上がらなく
なります。
その時は、新品交換です。
左は、ハイフロー加工したターボです。
ターボ吸気側の直径
純正 40,87mm
ハイフロー 43,92mm
(ちなみに、GT2は、42,70mm)
これで、2基のタービンで、550PS出せます。
排気側のハウジング内部です。
996ターボは、996GT2に比べ、排気側ハウジング
は、ポート内径が小さいです。
ので、GT2に比べ、低回転からブースト圧が上がり、
アクセルレスポンスは、抜群であります。
その分、高回転は、GT2に比べ、排気抵抗になり、最高
出力は出ません(50PSくらい違いが出ます)
996ターボは、最終モデルで、GT2ターボを組付けた
”ハイパフォーマンスエディション”なるものが、日本国内
専用で、正規ディラーから発売されました。
GT2ターボを組みつけたことで、馬力は上がりましたが、
排気ハウジングが、大きい為、AT(ティプトロのみ)のみ
販売されましたが、加速が悪いです。
そう、Atでは、MT車両のGT2と違い、回転が3000
RPM付近まで上がらないと、加速しないのです。
当時、アイメック時代に、その車両をチューニングしました。
ターボは、GT2用ですから、これ以上大きくすることは
出来ず、ブースト圧を0,7 → 1.3までECUの
フルコンチューニングで、上げましたが、”ドッカンターボ”
となり、市街地での加速感は、996ターボをチューニング
した車両と乗り比べても、雲泥の差でした。
そう、チューニングし甲斐のない車両でした。
ターボのMT仕様であれば、何とか乗りこなせましたが、。
当時の正規ディーラーの選択ミスであります。
996ターボと比較しても、全く低速での加速感は、
”なんじゃこりゃ!”てなもんでした、、。
まあ、希少車として価値があると思います!
つづく。