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MR2です。 
SW20 5型 3SGTターボ後期型エンジンの
車輛が入庫しました。
高速道全開走行中、バスッと音がして、エンジン不調になり、
その後、エンジンが単発になったが、そのまま、約数十キロ
走行して、家に帰ったとか、、。

エンジン始動してみると、たしかに単発に、、。
排気管からは、うっすら白煙が、、。
で、まずは、燃焼室を内視鏡で点検、、。

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シリンダー3番、内壁がすでに縦キズ付き、ピストン頭部は、
デトネーションによる溶解が、、。

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スパークプラグは、絵のように溶けてなくなってました。
勿論、外側と中心電極の両方、溶け落ちてますので、シ
シリンダーヘッド内で、シェイクされ、シリンダー内壁も
キズが、、。

NGKのRXというイリジウム製ですが、何と番定が6番。
6番という番定が、通常のエンジン状態での標準です。
オーナーさんは、ブースト1,3近く上げて、全開走行を
それも、高速道で連続して、、。
水温、油音は正常値だったそうですが、。
そもそも、6番という番定は、熱価が絵を参照していた
だければ。

熱価

焼け具合が低熱型【焼け型) → 高熱型(冷え型)と、
今回の様な、チューニングして燃焼温度が上がるエンジンには、
高熱型(冷え型)に交換するのは、当然の処置であります。
オーナーさんは、この車両の最初のチューンは、某有名
ショップさんのところで行い、その2代あとに、自分が購入
したそうです。
スパークプラグは、某有名ショップさんのメカさんが、”これが
お薦めです!”といって、組替えてもらったそうですが、。
真相は不明です、、。
ということで、純正は、ブースト圧0,6位を倍以上に
上げてます、、。
ターボエンジンでなくとも、熱価の冷え型に変えることは
必定なのですが、今回のエンジン破損の原因の大きな
要素は、やはり、スパークプラグの選定ミスと思われます。

このエンジンをオーバーホールするには、エンジン破損して、
すぐさま、エンジン停止シテ、レッカーで移動するなど、
対処していれば、良かったのですが、、。
破損したアルミや、シリンダー内壁の鉄材の摩耗粉などが、
クランクメタル類、そして、ターボのシャフトのメタルなどを
エンジンオイルと一緒に、潤滑してますので、、。
最悪のエンジン破損状況です。

また、中古エンジンに交換する手もありますが、すでに
この車両は、20年以上経過してます。

中古エンジンでも、保証が無ければ、ばらして各部点検、
そうして再度組付けねば、アフターフォローしかねます。
OH用ガスケットなどは、まだ部品共販でるようですが、、。
まずは、中古エンジンが、後期型は全国的にもありゃんせん、。
必至で捜してるところです、。
無ければ、そう、OHするしか方法はありゃんせん。

高い勉強代になりそうです、、。

つづく。