40万キロ以上走行してるSW20です。

今回、エナペタル社製サスKITをオーバーホールします。
オーナーさんは、毎日通勤など足と使用してる愛車です。

1994年、平成6年式のⅢ型ターボ MR2です。
エンジンは、3SGTEの2L 4気筒

このエンジンは、当時レース界では、スーパーGTの前の
時代、Cカー時代には、2,2Lで、予選時1000PSも
発生させ、ルマン24Hにも参戦、ラリー界では、ドイツ人
オーベ、アンダーソン氏率いるTTE トヨタティームヨー
ロッパ(現在のケルン市にあるTMG,F1やTS050の)で、
製作されたセリカなど、当時のWRC界では、連戦連勝と
大活躍しました。

アタシも、サード時代、ブリッツブランドで、3SGTの
搭載された車両のターボKITをたくさん、開発、販売に
なった記念すべきエンジンであります。

サード時代のCカー”MC87~88と、3SGTでは、色々
経験させていただきました。

TRD製80スープラGTにも、このエンジンを搭載し、
1995から1996年と2回、ルマン24hに参戦しました。
アタシも、丁度、サードMC8で、参戦にお手伝いしてましたが、
TRD製80スープラ(スープラLM-GT)は、TRDのエンジニアの
方々とお話してまして、丁度12時間くらいには、当時まだ、
採用されて間もないシーケンシャルミッションが、耐久性に
おいて問題あり、シャシーダイナモ上のテストで、壊れる
ことが判明。

アタシも、このシーケンシャルミッションのバイクのミッション
操作の様な、レバーを前に一歩的に押して、変速するシステム
の中身を見ました。
どこが壊れるのかは、教えてもらえませんでしたが、現在の
ようなステアリングにあるレバーで、実際は電気的に
操作するシステムとは違い、やはり人間さまが操作すると
いうことは、ミスや粗さが出てしまいます。
飛行機など、フライバイワイヤーなど、電気的に作動させる
システムは完璧と思えますが、やはりミスや故障は、完全
には、排除出来ません。
24時間、安全に走行するには、全ての操作が完璧であっても
外部(他車)からの影響もあり、大変難しいのであります。

走行12時間前に、ミッションデフを総交換する準備で臨みました。
案の定、12時間くらい経過したころ、ドライバーのミッション
異常を聞いて、ピットイン、確か20分くらいで交換しました。
この交換も、事前に何度も練習したそうです。

当時は、エンジンよりミッションの耐久性が、どこのティームも
問題でした。

と、脱線したお話を戻して、、。
ショックは、外してエナペタルさんに送ります。

つづく。