エアコンガスのレーシーバータンク(アルミ製)を新品
交換します。
Oリングは、オイルシールの役目ですが、今回、エアコン用
部品は、オーナーさんが一部、ドイツより直接取り寄せた
社外品で、Oリングが入ってなかった為、R12エアコンガスが
フロンの為、代替でR134Aガスを使用しますので、その専用
オイルシール(Oリングセット)が市販されております。
このレシーバータンク内は、活性炭などエアコンガスの
通り道に、フィルターの役目もしております。
エキスパンションチャンバー(通称エキパン)は、レシーバー
から来たエアコンガスの液状を霧状にする部品です。
これは、非常に小さな穴をガスが高圧で通過、噴出するので、
その時の気化熱を利用して、エバポレーターに送り、その
冷えた管状のパイプの表面に電動ファンで風を送り、その
冷えた空気がダクトをとおり、室内に送られるというスンポウ
です。
絵を参照してください。
エアコンが不調となる原因は、いくつかありますが、
エキパンの細い穴の詰まりや、Oリングからのガス漏れなど
経年劣化が原因です。
ポルシェでなくとも、毎年夏前に電装屋さんは、この修理に
大忙しであります。
ということで、エアコン修理は、一箇所の部品を交換すれば
済むというものでなく、部品も車内奥にある為、部品以外に
工賃がかさむ、結構厄介な作業となり、金額も高額となり
ます。
空冷ポルシェなど、慣れも必要なので、国産車両を扱ってる
電装屋さんでは、断られるのはそれが理由です。
現在、熟練の作業者が、各電装屋さんから定年退職で退職
され、経験者が居なくなるという現実に、空冷ポルシェの
エアコン修理が、ますます困難になってきております。
ポルシェディーラーでの、修理代金は、40万円を超える
高額となる為、修理を躊躇うオーナーさんも多いです。
空冷ポルシェにエアコンなど、必要ない!などと、豪快
な方や、夏は朝晩しか乗らないなど、割り切っておられる
方も多いです。
930系までは、無いに等しい車両でした、、。
気持ちの問題であります。
最近のGT3市販レーシングカーなどでは、エアコンは、標準か
オプションで用意され、ドライバーの安全の為、室内温度が
何度以上になる場合、使用しなさいなど、レースによっては
強制されてます。
1990年代のスズカ1000km耐久レースなど、真夏の
8月の最終日に開催されてましたが、ピットインして、
ドライバー交代で、出てこれなかったり、車両から出た
途端に、ピット前に倒れるドライバーもいました。
自慢話になりますが、アタシもニュルブルクリンクのVLN
4時間耐久に参戦した時、時期は8月の第1週目の土曜日、
好天に恵まれ、ドイツ、標高600mとはいえ、外気温30度、
室内温度は、60度前後
2人で1時間づつ,交代で走行しましたが、ニュルのグランプリ
コース半分(24Hとは違い、途中ショートカット)と、北
コースで、約23kmをISF CCSRで、10分くらいで6周
走行しますが、北コースから最終コーナーを抜け、1,8
kmドッティンガーエーヘという直線に戻った時、まずは
無線で、ピットに”今、直線に入りました!”と、毎週報告
したあと、水を補給します。
ドリンクKITを現地で、購入、バケットシート裏
に引っ掛け、さあ、飲もう!と、口で吸いました、、。
そしたら、スゲー熱い!ホットな水が口の中に、、。
車内の熱で、ホースが温まり、経験したことが無い温度
で、いきなり吸い込んだので、慌てて噴き出しました。
もう少し、吸ってタンク内の冷たい水が来るまで、吸い
続ければ良かったのですが、興奮してるのと、頭の先
からつま先まで、汗びっしょりの状態、そして、260km
以上の高速で、それでも、後方からもっと速い車両が
グングンと迫ってくるのをバックミラーで、確認しながら
の状態です。
そこまで、冷静にあまた働きません。
結局、1時間、水分補給無しで、走行しました。
他の選手たちは、これを1時間半も走行してます。
あれは、最近でも、夢に出てきました。
熱い水(温水だわ)を必死で飲んでる自分が、、。
はい、お話がまた、脱線いたしました!
このお話も、以前にしたような、、。
歳をとると、何度も同じお話をするのであります。
その部分を無視して下され、おのおの方、、!
つづく。