現在、アイコードRCFの右側1号車は、
チタン製たこ足が組まれてます(ちなみに左側2号車は
チタン製メインマフラー&中間パイプ仕様です、こちらは
すでに排ガス検査をパス、現在、中間パイプの製作中)。
絵の様に、ホリバ製ガス検出器にてCO,CO2,そして
問題のHC、正確にはNMHC(非メタン炭化水素)といいますが、
測定してます。
この通称HCとNOxが問題です。
HCは、揮発性ガスの総称であり、主成分はエチレン、プロピレン、
ベンゼン、トルエンです。
NOxと共に、光化学オキシダント生成の原因物質の一つです。
これらは、燃焼ガスとして大気に放出されるので、それを阻止
する為に、触媒装置を使用し、CO,HC.NOx、、CO2などを
吸着して大気に出ないようにしてます。
ISF時代の排出ガス規制に比べ、RCF時代(現在)は、試験
内容が、さらに厳しくなりJC08H(ホット)+JC08C(コールド)
と、温間時、始動時と規制内容が、、、。
今回、アイコードRCFは、こ、NOxは、規制値以内に入ってる
のですが、NMHCの数値が、わずかに規制値を超えました。
それで、再度HCを少なくする為に日夜頭を悩んでます。
純正は、セラミックスの第一触媒(たこ足のすぐ後ろ)、そして、
中間パイプにある第二触媒で、完璧にクリアしてます。
これを、アイコードは、中間パイプ&メインマフラーの時は、
軽くクリアしましたが、チタニウム&ステンレスたこ足の
メタル触媒が性能低く、わずかに(0,0015g/km)クリア
出来ませんでした。
セラミックス触媒に比べ、始動時は触媒が冷えてる為、いかに
短時間(試験は、数分の間に)に排気ガスが触媒を温め、
効率良く性能出すことが、最重要項目です。
セラミックスとメタル(200セル)では、目視でも雲泥の差が
あるほど、密度が違います。
しかし、メタル触媒の長所は、高温の排気ガスに耐え、尚且つ
排気ガスの透過率が上がる為、スポーツカーには、欠かせません。
純正セラミックス触媒のまま、ハイチューンや過給機を付けて
ECUセッティングで、排気温度を900c以上で長く回してると、
セラミックスが一部溶けたり、割れたりして、その破片が逆流し、
排気バルブから燃焼室に入り、ピストンなどを破損したことが
ありました。
ですから、アイコードでは、メタル触媒に交換してます。
SCKITを組み付けるときなど、パワーを落として、純正触媒
そのまま使用する場合も、ありますが、、。
今後の対策を色々試案、テストしてます。
吸入空気のフィルター部にある物質をまぶした物を使うと
これも効果が出ます。
スパークプラグの電極数を現在の3極(通常1極)から
4極に増やしたり、熱価をホット型に変更など、、。
また、メタル触媒は、以前は台湾製の廉価版を使いましたが、
性能が悪い為、国産の200セルを現在使用してます。
これも、250セル(まだ市販されてません)や、たこ足部分が
狭い為、直径を大きくしたり、全長を長くしたりしたいですが、
既製品がありませんので、アイコードで作るか!などと、、。
あと、社員がキャブクリーナー(エタノール、)をスロットルに
吹きかけると、異常にHCの数値が上がりました。
燃焼効率を上げたり、燃焼温度を下げる為に、以前は
矢田部の最高速テストでガソリンに添加したりしてましたが、、。
これは、現在、正式には公表されてませんが、現在日本
国内のレギュラー、ハイオクガソリンは、E3といって
エタノール(アルコール)を3%含むよう指導されてます。
但し、エタノールは、旧設計エンジン系に対し、ホースや
ポンプ、インジェクターなどに悪影響がある為、あまり
公にされてません。
国内ガソリンは、揮発税といって税金が1リッター当たり
53円徴収され、尚且つガソリンに消費税と、、。
そのガソリンにエタノールが3%(将来E10などと)含まれる
と、エタノールが、NMHCに対し、悪影響が出てないのかと
心配であります、、。
兎に角、排気ガス問題は、アイコードの将来を左右する
大事な課題なので、日夜奮闘努力して対処したいと思う
今日この頃であります。
つづく。