絵では、分かりにくい
ですが、996ターボ
550PS車両は、
サンディレースの酷使も
あってか、はたまた強烈なトルク(700Nm)に
耐え切れず、レース中に3速が無くなりました。
ついでに、パワークラッチ系の油圧回路付近から
多量のパワーステイルが、噴出して、、。
まずは、ミッションを降ろし、どのような症状か、、。
これらポルシェG96系ミッションは、水冷エンジンになって
からの型式ですが、基本は、空冷時代からの継承で、、。
レースモデルともなると、ミッション横の丸い部分に、機械式や
電動ポンプ式オイル圧送装置が付き、ミッション周りのを
蛇のとぐろのように、オイルホースがまとわりつき(表現が
芸術的な)、小さなオイルクーラーがその辺に付きます。
ポルシェAG,又旧バイザッハの指定は、ミッションオイルが110℃以上に
なれば、レースカーの場合、オイルクーラーを追加しなさい!と、、。
そう、ミッションオイルは、エンジンオイルよりギヤの摩擦により高温になります。
FR車のリヤにあるデフ単体では、150℃にも、、。
そうなると、そんな温度では、シンクロナイザーリングなどが持たず、純正車は、
真鍮なので、余計もちません、、。
それで、レース用ミッションは、シンクロの材質を鉄材に変更してます。
964RSやCUPなどは、最初から、。
それでも、120℃以上の高温が続くと、ミッションのシフトでギヤ鳴りなどがして、
、これを無視して続けて走行してると、、。
今回の結果も、550PSの大トルクもさることながら、ギヤオイルの高温に
よる結果も、無視出来ません。
しかし、ギヤオイルクーラーを組み付けるには、高額な予算が必要です。
つづく。