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ケイマンSのエンジン不調で
入庫しました。
マフラーから白煙を吐く!と。

で、点検してますと、まず目に
付いたのが、リヤトランク内に
ある、エンジンオイルキャップを
開けるとキャプに納豆みたいな
糸をひきました。

これは、何か隠す為に添加剤等を入れたか!、、と。
すぐにエンジンオイルを交換、、。
すると今度は、白煙の量が増しました。

どちらのバンク側から、白煙が出るのか、メインマフラーを
外し、両サイド触媒後をスッポンポンに、、(表現悪い?)。

2柱リフトに上げ、各排気管の温度を測定します。
どれか1気筒、死んでる感じなので、、。
すると6番シリンダー(左奥側)が、温度が低いです。
IGコイルを外し、エンジンプラグを見ると濡れてました。

そこで今度は、ボッシュテスターで各シリンダーの圧縮圧を
測定しました。
全て、正常でした。

あとは、シリンダー内を点検するしか、、。
ということで、マイクロスコープで6番シリンダーをまず、最初に
見ました。
すると、シリンダー上側側面が焼きついて擦れてるのが、すぐに
発見出来ました。
幅70mm、長さ70mmくらい、要は殆どシリンダー内壁が
ピストンストローク78mmに対し、削れてました。

これでは、オイル上がりして、オイルが燃焼室に入り、
冷間時の初期でもすぐに白煙を吐くわけであります。

あとは、ポルシェジャパンさんとの話合いが出来るかどうか、、。
ポルシェセンターで全てメンテナンスをやってる車両で
あれば、これは問答無用のクレームになります。
986/996以降の水冷エンジンは、新車時からエンジン
オイルを異常に食う車両が、たまにあります。

ひどいヤツは、焼きついて、エンジンブローします。
この車両は、事情がありますので、一旦お客様に
返却することで、アイコードの作業は終了します。
つづく。