e0604b9c.jpgポルシェターボも含んだ
クラッチ系のお話。

ポルシェのクラッチ系は
フォルクスワーゲンの
ビートルの時代から
継承されてます。

話を遡って964から、、。
964ターボも997ターボ
前期(直噴になる前)まで、
フライホール、クラッチデスク、
クラッチカバーと殆ど同寸、
同型のザックス製プルトレリーズ
(引っ張りタイプ)を使用してます。

996/986系水冷エンジン用は国産車の多くが採用してる
押すタイプですが、、。

このプルトレリーズタイプは、あの962CというCカーにも
採用されてまして、あの当時700PSにもシングルカバーで
対応し、ストリートカーがクラッチデスク材をノンアスベスト材に対し、
メタル材を使用、これはCUPカーや964以降のレーシングカーも
同様でした。

絵のクラッチKITは、上側が996GT2ストリートで、
下側は964RSです。
違いは、フライホイールです。
当時の996GT2でも、国内販売のディーラー車両は、全て
ツインマスフライホイールといって、重量15,5Kgあります。
フライホイール自体が、2重構造になっていて、クラッチディスクの
干渉をこれで円滑にしてます。
発進や低速域は大変乗りやすいのです。

それから下左のRS用は、シングルマスタイプといって軽量で
スタータ用リングギヤ付きで約6Kgです。

これだけで相当エンジンフィーリングが変わります。
また、同じ車両でツインマスフライホイール車両とシングルマス
フライホイール車両では、アイコードのシャシーダイナモで
馬力を測定すると10PS程度アップしてます。
また、実際にはサーキットなどのすばやいシフトワークが可能で、
シフトダウン時は、エンジンブレーキが良く効きます。
つづく。