a4a545c2.JPG絵は、OS技研さんがわざわざ岡山から弊社までご来訪いただき、弊社社員にLSDの講習会を開いてるところです。

名称TCD(トラクション コントロール デファレンシャル)という弊社IS-F用チューニングパーツで採用させて頂いたLSDです。
特許である4つのピニオンギヤとロック率を決めているセンターケースにスプリングを多様してパーシャル域(低速時、コーナリング時等アクセルがオンで無い状態)でLSDの効きを殆んど無い状態の時に出るパキパキ音(内輪、外輪差によるLSDの多板ディスクの擦れる音)を完璧に防止してます。

これはイニシャルトルク(ディスク全体を両方からしめてロック率を上げる)がある通常のLSDは、パキパキ音が必ず出ますし、その為、何時も内輪外輪差でディスク同士がこすり合ってると、耐久性が無くなる現実があり、競技車両の場合、1年ごとにオーバーホールしてディスクなどの交換を余儀なくされてます。

その為、パキパキさせないようロック率を弱めますと肝心なアクセルオンでコーナー立ち上がり等、デフをロックさせて内輪がホイールスピンさせないようにするトラクション(前方に進む力)が弱くなります。
余談ですが、自分も以前にレーシングカーメンテナンスで1戦ごとに、デフのオーバーホールをやってました。
IS-Fは、LSDが標準装備されてませんが、ブレーキLSDという方法で内輪のホイールスピンを抑止させてます。
しかし、実際にはあまり役立たず、オーナーさんはスタート時やコーナーリング時のTRC作動による失速を度々経験されてると思います。

今回このOS技研製LSDは、そのようなストレスを防いでますので実際雨宮さんとこのGT300に参戦されてるFD3Sのレーシングカーは、3年間くらい分解、点検は1年ごとに行いましたが、ディスクなどの消耗品を一度も変えなかったそうです。
つづく。