ポルシェ964 RSについて、日本国内販売専用
カタログの一部を紹介します。
絵は、海外仕様ですが、殆ど同仕様です。
964カレラ系のカタログです。
RS用は、部数が少ない為か、コピーです。
資料は、1992年当時、オーナーさんが購入時にもらった
ものをアタシが譲り受けました、貴重な、、。
当時のミツワのカタログです。
964RSは、このように、コピーで、、。
1992年、964カレラ後期モデルのカレラ2が、素の
車体価格 10,350,000円
964RS
車体価格 14,000,000円 暫定価格
主要諸元です。
まあ、通常お客さんンは、964カレラ2を購買されるとき、
いろんなオプションを追加しますので、12,000,000円
を超えます。
ので、あと、200万円追加(消費税別)したら、そう
RSが手に入ったのです。
が、国内限定250台です。
総数は、2398台です。
当時としては、多く台数が国内に入荷しました。
が、あまり、人気は無かったようです。
ましてや、当時に、現在のような空冷ポルシェが空前の
高価買取になるなど、夢にも思ってなかった、、。
アタシを含め、、。
また、安全性の面で、北米では、ドア内に組み付けられる
サイドインパクトバーが、軽量化の為、組み付けられて
なかった為、販売は出来ても、ナンバー取得が不可でした。
ので、当時の販売台数は、苦しかったと思います。
20年以上経過した現在、964,993とRS,GT2は、
恐ろしい金額となって、市場を荒らしまくっています。
アタシは、幸運にも、1992年当時、アイメック時代、
お得意様が、964RSをお買いになって、すぐに持ち
込まれ、ECUのロムチューン、チタニウム製排気システム、
シフトノブ、アルミペタルKITなど、アイメック商品を
ありったけ組み付け、納車しました。
で、試乗して思ったのが、とにかく、カレラ2より、
約50kg軽量で、4速,5速と、カレラ2に比べ、加速が
全く衰えませんでした。
アイメックのデモカーは、当時白のカレラ2がありましたが、
これは、パワーも相当絞りだして、自信満々でした、、。
が、260PSで、カレラは、250PS、この違いは、エンジン
のピストン組み付け時、6個の重量が、カレラ系の8gの差に
対し、4gと、兎に角ファインチューンがなされており、
尚且つ、カレラ系のMTは、ツインますフライホイールでした。
RSは、シングルマスで、その差は、10kg以上あり、
レーシングしただけでも、レスポンスは、違いました。
で、アイメック号と乗り比べしましたが、それりゃ、もう、
完敗であります、、。
が、高速道など、最高速では、勝ちました、、!
当時でも、300PSくらい出しましたので、。
また、サーキットなど行くと、とくに顕著にその差は、、。
当時、RSがサーキットなどで、走行しだし、カレラ2
軍団は、どこでも抜かれまくってまして、カレラ系のオーナー
さんは、こぞってRS仕様にしたもんです。
しかし、150kgの車重の差は、いかんともしがたく、
歯が立たない状態でした、、。
ので、RSは、アイメック時代、商品がもっとも良く
売れた時代でありました。
でも、RSの凄さは、一部の方しか、実感出来なかったでしょう。
CUPカーなども、ナンバーを付けて走行されましたが、
サーキット以外では、最高速もそんなに変わらないので、高速
では、そんな差は体感出来ませんでした。
ので、そんなに人気があったわけではありません、。
オーナーさんのみが、特にカレラ系などから続けて乗られた
方しか、その差は、分からなかったと思います。
その一人がアタシです。
東京など、車両引き取りで、何度も往復しました。
秋冬春は、気温では、走行しやすいですが、雨中走行は、
室内がくもったりして、、。
アタシは、長時間3時間以上(豊田~東京以上)でも、音楽
無しで問題ありませんが、RSは、なんもありませんので、。
また、当時は、ETCなどなく、料金所は困りました。
東京都内の、首都高など、出来るだけ通らず、下道を、。
クラッチは重たく、ステアリングも、カレラより小径で
重く、そりゃ、ブルバード510の時代と思えば(アタシの
若き日の車両、モモステアリングに、TRDの黄色いバケット
シート、ハヤシストリートのアルミホイール、ハイカムシャフトの
1800cc)何ともないですが、お金持ちのおっさんには、
苦痛以外、何物でもありません。
でも、アタシは、好きでした、、。
なーも考えず、東名をひたすら、ぶっ飛ばして、、。
10年くらい前まで、RSの中古車価格は、まあ、カレラ系の
倍くらいの価格で、結構売りに出されてました、。
また、操作が、機敏な為、一般道やサーキットなどで、
事故車両が多かったです。
ので、まともな車両が無かったことも、購入にいかない
理由でした。
これが、現在であれば、事故車であろうが、きれいに直して
しまいますが、、。
兎に角、964RSは、2,7RSからの純潔なレーシングカー
の素材を受け継いだ最後の、ナンバー付き車両と思います。
993RSから、やはり、装備が充実し、機敏さが失われた
ことは、事実であります。
ポルシェ社も、その辺は、純粋なサーキット仕様のナンバー付きは
販売するのに、難しかったと判断し、以後の車両は、全く違った
味付けとなりました。
ので、余計、993のフォルムに代わり、歴代のフェースが
がらりと変わった(と皆さんが思った)こともあり、最悪の
販売不振と相成ったわけであります。
ツルタの個人的所見であります、ご容赦くだされ!
つづく。