トヨタ2000GT前期モデルです。

塗装をはぎ取りました。

型のフレームとも、分離しました。

エンジンも分解しました。

アルミ製オイルパンです。

ピストンの形状を見てください。
スカートの異常に長いこと、、。

燃焼室も、半旧型の典型で、、。

エンジンのブロック、シリンダー内壁は、一部固着した
傷がありましたが、全体的はきれいな内部でした、、。
走行6万キロは、正しい数値と思われます。
高回転で、ガンガン回した形跡はありません、、。

バルブには、IN,EXとも、シャフト部分には、それ相応の
カーボンが付着してました。
バルブシートの密着寸法も、悪くなく、バルブガイドも、交換
しなくとも良いかと、。
エンジンバラす前の始動では、オイルスモークを多く排出
してましたので、ピストンのオイルリングは固着して張りは
少なかったので、交換でしょう、、。

ボディーに関しては、大きな事故も無く、赤色のオリジナルで、
非常にきれいな状態です。

ボディーの各所にスチールボディーの銀色の磨かれた
以外に、鈍い銀色部分がありますが、これは、修正の
ハンダだそうです。
1960年当時、まだ、パテなど存在せず、ハンダが主流とか、。

サスペンションや、ブレーキもすべて外して、再生します。
もちろんゴムブッシュも交換。

ブレーキキャリパーは、ダンロップ製でした、、。

ダッシュボードの木目は、オーナーさんの専門家がいて、
そちらに出して、作りなおします。
そう、建築関係で、内装をなどを手掛けてるそうで、、。

300年とか経過してる、カナダなどの湖の底に堆積して
いたオーク材を何十年も乾燥させて、加工します。

色合わせの為のプレート、、。
そして、表面の艶を当時のものか、現在のピカピカか、
決定して、、。
黒も、つや消しのパーセントが何種類かあり、それもオーナー
さんに、お伺いして、、。

フロントフードの前ヒンジのステーをメッキしなおします。

.

このヒンジのメッキをする場合、通常は、分解しません。
が、えのようなリベットを製作、分解して、絵の見えない
部分まで、完全にメッキ処理します。

室内部品など、、。

メッキ部品は、改めてメッキし直します。

オーナーさんと、2回目の立ち合いで、了承していただいて
箇所は、さっそく、作業開始です。

板金一筋数十年の某T社を退職された猛者が板金作業開始、。

メッキ物も、発送です。

完成予定は、10月になりますが、この車両を最優先で全社
あげての予定であります。

この総指揮をとられる猛者は、前回にも申しましたが、御年
82歳の、、。
お国からは、今年勲章もいただきました。
で、今回のレストアも、この地方のひまわり放送という局から、
TV取材に来られていた、この車両の完成まで取材するそうです。

まだまだ、たくさんお見せしたい箇所ありますが、これくらいに
しておきましょう、、。

つづく。