ターボの次に飛躍的に出力を増強できる部品にカムシャフトがあります。
これは、4サイクルエンジンには、吸排気弁を駆動させる重要な物ですが、ターボの場合、自然吸気式より簡単に混合気がたくさん入りますので、両弁をそんなにたくさん開けなくても必要な出力が得られます。
ということは、自然吸気式エンジン(エエイ!めんどくさい、NAでんがな!)のカムシャフトが使えたらもっと出力が出ることを自分達は、気づきました(当たり前か)、で、もっと欲をかいてGT3あたりの作用角(ようは、弁が長く大きく開く)だと、もっと、、、。
てな具合で、今回の700PSオーバーのエンジンにする為、ターボと一緒にハイカムシャフトを装着しました。
但し、一般的にハイカムシャフトは、低域が使いづらいというイメージがあります。
そこが私達プロのテクニックであります。
何でも、妥協線というものがあります。
バルブリフト(弁が燃焼室に向かって何ミリ動くか)と作用角(どれだけ開き続けてるか)の絶妙なバランスをとるのです。
すると低速域もトルク減らず、全域で滑らかな力を出すのです。
パワーとトルクは、今ニッサンの水野さんがR35,GTRで説明してます、パワーじゃなくてトルクをどれだけ続けて出せるか!
まさにそれです!
そうすることで、許容回転数も上がり、パワー、トルクの両方が低速域かバシ!っとでるのであります。
ハイカムシャフト=使いづらい!なんてことは、させません!
わてらプロだっせ! (余計胡散臭い!)
絵は、まさにそれです!カム山のとんがってるヤツがノーマルです。(右!)
パっと開いてすぐ閉じる、、、。たくさん混合気が入りません!
つづく。