993
カレラ 6MTの絵を紹介しましたが、質問でエンジンの
下側からが無い!
そう、下側からの絵を挿入し忘れました。
絵から、アンダーカーバーが丁度エンジン真下にありますので、
分かりにくいですが、オイル漏れは皆無です。
経験上、オイル漏れがある車両でも、このアンダーカバーが
ある為に、オイル漏れを確認することは素人の方には、判断
しにくいですが、玄人のはしくれ、ツルタには分かります!
それは、オイル漏れがある場合、アンダーカバーに多少でも
オイルのニジミがアンダーカバーのどこかに染み出ます、、。
もちろん、多ければ、走行中の風などで流れ出ます、、。
ということで、この車両は、全くその兆候もありません。
993までの車両で、エンジンオイル漏れが発生する
車両は、新車から1万キロでも、ありました。
都内、市内など渋滞の中、エアコンなど常時使用
されてる車両は、殆ど漏れが生じます。
これは、走行中や渋滞中に漏れるのでなく、その後、目的地に
到着し、ストップしてからエンジンが停止した時点から、
エンジン本体の熱で油音が上昇し、アルミエンジン全体が
膨張します。
渋滞で油温が規定値以上に上がった状態で止まると、その
温度以上に上昇するからです。
そして、冷却されますが、それの繰り返しでガスケットに隙間
が生じ、少しずつオイルが漏れてくるのです。
ですから、RSなど、真夏などエアコンが無い為、走らない
、いや、走りたくないので、そのような状況におかれません。
じゃあ、サーキットはどうなのよ!
これは、容易に説明出来ます。
サーキットでは、いくら全開走行しても、油温がそんなに
上がらないようオイルクーラーが付いいます。
また、ピットインまでにゆっくり走りますから、意外と
油温は上がっていません。
問題は、そう、市街地のエアコン&渋滞をどれだけ、走行
してるかです。
この車両の前オーナーさんは、几帳面な方で、そのような
状況では、エアコンも使用しなし、渋滞にもはまらないよう
気を付けて走行されていたのだと思います。
ドイツ国内など、オイル漏れの空冷ポルシェなど、見たこと
がありません。
当時、ポルシェのエンジニアも、964カレラが売り出され
1年も経過しないうちに、日本だけでオイル漏れが多発
したことに、最初は信じられなかったと、、。
しかし、東京、大阪など、大都市周辺での真夏の渋滞での
使用状況を見て、納得し、クーパーリングガスケットを
シリンダー&ヘッドに追加しました。
しかし、それ以外の液状ガスケット、スルーボルトの
0リングの材質の対策はされず、漏れが生じました。
現在でも、そのような過酷な条件下では、オイル漏れは
避けることは出来ません。
オーナーさんが、気を付ける以外、、。
ナローや930では、そのオイル漏れは少ないですが、
やはり熱量の大きい964,993では、油温が規定
以上に上がった状態で、エンジンをストップすると
その傾向が多くなるのです。
オーナーさんは、愛車の油温計を見て、出来るなら規定値
くらいに温度が下がるまでは、走行して油温を下げる
くらいの習慣をつけてください。
もちろん、普通に走行してれば、油温は規定値以上は
上がりません。
ツルタのお節介説教でありました!
つづく。