ポルシェのピストンです。
左から、997ターボ 3,6L、997カレラS
3,8L、 993カレラ 3,6L、、。
997ターボと、993カレラは、ドイツMAHLE
(マーレ社)の、鍛造製です。
997カレラS用は、トヨタ生産方式の性能を維持して、
コストを落とせ!の、愛言葉で、鋳造製(少し製造時、
圧力を掛けて鋳込むので、セミ鍛とも)です。
もちろん、マーレ製です。
997ターボと、993カレラは、ピストン直径100mm。
997カレラSは、102mmあります。
デザインは、皆、空冷時代の短いピストンスカートを
継承してます。
マーレ社は、創業者マーレ氏が、1964年には、個人会社
から、マーレ、ファンデーションに譲渡しました。
アルミ製ピストンの内壁をメッキする技術もうみだしました。
これが、ニカシルメッキと言います。
これは、997カレラSのスカート部ですが、持病の
ピストン&シリンダーのかじりで、スカート部が、、。
このシリンダー側は、ロカシルメッキという、原価の
低いメッキ処理で、某T社などが、採用してます。
左が、997ターボの低圧縮のピストン頭部を、、。
右は、993カレラ、NAエンジンで、圧縮圧を上げてます。
左が、997ターボ、4バルブの為、4つのバルブ逃げが、。
右の993カレラ NA用は、2バルブの為、バルブ逃げが
2か所、、。
INのバルブ直径が、約50mmもある為、このように、
大きな逃げが、、。
この50mmもあるバルブが、8,000RPM以上
回った時、バルブジャンプと言って、カムシャフトの形状
から、ジャンプすると言いますが、これを、オーバーレブ時に
発生します。
すると、ピストンが圧縮上死点に来たときに、起こる
減少で、そう、バルブとピストンがキスするのであります。
で、ピストンは、その衝撃で、曲がり、そのまま回転を
続けてると、バルブのシャフト部から折れ曲がり、ピストン
頭部に突き刺さるという、大事故に繋がります。
ので、ポルシェ社のエンジニアは、ル・マン24Hなどの
耐久レース時、シフトダウンには、ヒール&トーを絶対、
使うなと、指示します。
エンジン回転が、4,000RPM以下まで、ブレーキング
に集中に、そこで、シフトダウンしなさいと、、。
この件、何度も言いますが、未だに、日本人は、器用な
為、市街地走行にも、このH&Tを使いたがります。
ま、個人の勝手ですが、これをサーキットなどで、使い、
誤って、シフトミスし、悪徳エンジン屋さんで、おもいっきり
エンジンOHの修理代を、むしり取られてました、昔は、。
4バルブエンジンになってからは、このオーバーレブによる
バルブタッチ事件は、起こりにくくなりました、、。
と、この件、何十回とお話してます、、。
これは、ピストンリング3本が、組まれて図ですが、
中央のセミ鍛997カレラS用は、両サイドの鍛造に
比べ、リングの棚の強度が低い為、棚落ちといって、棚が
割れる現象が、起きやすいのです。
996系水冷エンジンでは、ターボ、GT2,3系は、
鍛造ピストンですが、それ以外は、全て、鋳造であります。
ま、これで、ピストントラブルが、起きることは稀ですが、。
兎に角、差別してるのであります。
991以降のピストンが、鍛造か、鋳造かは、アタシは、
ばらしたことが無いので、分かりません。
最近の電子機器は、ノックキングセンサー、排気温センサー、
02センサー、など、燃焼室が、異常な燃焼になると、
事前に、センサーが感知し、ピストン破損など起きない
よう、安全対策が、万全に行われてる為、めったに、
ピストントラブルは、起こりませんが、ピストン齧りに
ついては、未だに、問題有りかも、、。
今日は、京都の”大文字焼き”ではなく、正確には、
”五山の送り火”が、行われる日だそうです。
で、京都市民は、この日は、何があっても、商売など
しないよう、お休みにするんだそうです。
ま、会社関係は、無理かもしれませんが、、。
たまたま、京都のお客さんが、来店され、この送り火!
のお話になり、皆さん、ご先祖さまを、
各家で供養した後、再びあの世に送り出すという
意味があるそうで、そう、お盆なのでありまする。
このしきたりも、コロナ騒ぎで、自粛されてました。
今年は、祇園祭りに続き、再開であります。
アタシャ、豊田で、静かに、しております!!
つづく。