987ケイマンSです。
オーナーさんは、どこか他のショップさんで、バネだけを
交換されました。
アタシに相談されたら、必ず”バネだけの交換は、走行安定
制が損なわれますので、やめて!と常々言っておりますが、。
で、オーナーさんは、やはり、前上がりの中途半端な車高
と、ストロークが少なくなった走行不安定に手を焼き、
アイコードに持ち込み、吊るしのビルシュタイン製
車高調KITを購入されました。
車両が、PASM(電気自動減衰)なので、それの対応KIT
は、ビルシュタイン社しかりませんでしたので、、。
フロント部分のショックです。
ショックは、倒立式ですので、減衰調整のワイヤ(電線)が、
下側から出ており、ぐるっと上の方に回し、ボディ内側に
延長して配線します。
リヤ側が面倒で、ショック下側から出てるワイヤハーネス
を上側に持っていき、今度は、ボディー側面に穴をあけ、
エンジンルーム内に配線、接続という作業が加わります。
リヤのアッパーシートは、ウレタン製ですが、経年劣化
してましたので、新品交換しました。
社外品のショックは、大体、PASMをカット、メカニカルな
従来の減衰調整に変更されますが、ビルシュタイン社は、純正が
同社の物なので、内容を仕様変更すれば、電子制御は、問題
無しであります。
バネは、社外品です。
車高がポルシェの場合、アイコードで組んだ奴は、
大抵、前後のバランスがまちまちで、往生してます。
ので、ビルシュタインで改造する場合でも、車高は
毎回、微妙に違うので、純正バネ以外を使用する場合、
一度は前後の車高を微妙に調整することを念頭において、
2度作業する覚悟で行います。
何故か、毎回違うのです。
で、価格上がりますが、これらポルシェのサスKITを
交換する場合は、極力、車高調整式を選んでいただきます。
つづく。